【解説】オスロに住むホルテンは鉄道の運転士。規則正しい生活を心がける彼の生活も今週末で定年を迎える。いよいよ退職前夜、同僚が送別会を開いて勤続を表彰してくれるが、彼は翌朝の勤務に備えて早く帰ろうとする。だが、誘われて二次会へ。タバコを買いに出かけて戻ると、マンションに入れなくなってしまった。工事用の足場を伝って他人の部屋に侵入するも、そこで眠りこけてしまい、翌日運転するはずの列車に遅れてしまう…。
鉄道一筋40年の生真面目な運転士ホルテンさんが、定年退職の日に人生で初めての遅刻をしてしまったから、さあ大変! その“事件”をきっかけに、ホルテンさんの冒険が始まる。老人ホームに母親を訪ね、空港内で右往左往し、夜、無人のプールで泳ぎ、“目隠しドライブ”が得意という不思議な老人と出会い…。滑稽な中に哀しさを帯びたシチュエーション、セリフは少なく無表情なのに、なぜか滑稽で笑ってしまう、愛すべきキャラクターたち――。カウリスマキ作品にも通じる、ベント・ハーメル監督(『キッチン・ストーリー』)独特のユーモアに満ちた作品。
【監督】ベント・ハーメル
【出演】ボード・オーヴェ、ギタ・ナービュ、エスペン・ションバルグ ほか
(2007年/ノルウェー/90分)
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