【解説】大阪の下町で暮らす久保家。昼は病院でヘルパー夜はスナックと、働き者のお母ちゃん・房子は三人の息子を抱え、一家の大黒柱となっている。お父ちゃんが急死し、弟と名乗る男が転がり込んできた。一方、中3の長男・政司は、偶然出会った大学生と恋人同士に。やんちゃな中1の次男・行雄は、柄にもなくシェイクスピアの「ハムレット」を読み始める。三男の宏基は「女の子になりたい」と宣言してクライスメイトにからかわれ…。
それぞれに悩みを抱えつつも、笑顔を失わない個性豊かなタイプの全く違う三兄弟、そんな息子たちを温かく包みこむ肝っ玉母さん、そして、なぜかそこに同居する叔父さんが織りなすエネルギッシュな人間賛歌だ。原作は、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞などを受賞している森下裕美の傑作コミック。愛すべき“おかん”を演じるのは、大女優・松坂慶子、ひょうひょうとした叔父さんを演じる岸部一徳との息はぴったりで、ユーモラスな空気感を醸し出している。不幸や不運もありのままを受け入れて、お互いを思いやり認め合って前向きに生きていくこの家族に思わず拍手を贈りたくなる、心温まる作品。
【監督】光石富士朗
【出演】松坂慶子、岸部一徳、森田直幸、久野雅弘、大塚智哉 ほか
(2008年/日本)
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