【解説】アフリカのウガンダでは、長年にわたる紛争で家や家族を失った多くの人々が、避難民キャンプで暮らしている。そのひとつ、6万人を超える難民が住むパトンゴ避難民キャンプの学校が、全国音楽大会への初出場を決めた。この大会では、歌や踊り、楽器演奏など様々な部門でその技能が審査される。優勝を目指し、子どもたちの特訓が始まる。やがて大会の日がやってきた。子どもたちは初めての都会に驚きながらも、演技に全力を尽くす。
ウガンダ北部では長年にわたり反政府勢力による子ども狩りが行われている。何人兵士を抱えているかによって、組織の中の力関係が変わるため、どんな手段を使っても彼らは子どもをさらう。大会に臨む子どもたちへのインタビューが合間に挿入されるが、彼らが語る過去は驚くほど過酷なものだ。親や兄弟を殺された子ども、度胸試しに人殺しをさせられた子ども…。その子どもたちが、熱中し、人に誇れること。それが音楽であり踊りだ。大会優勝を目指すことにより、心に傷を受けた子どもたちが、再び人間らしさと生きる喜びを取り戻していく。本作は、その過程を生き生きと描き出したドキュメンタリーだ。躍動感溢れる音楽と映像もすばらしい。
【監督】ショーン・ファイン&アンドレア・ニックス・ファイン
【出演】ドミニク、ローズ、ナンシー
(2007年/アメリカ/105分)
 |