連続講座:現代アートハウス入門 〜ネオクラシックをめぐる七夜〜 screen ベティ

公式サイト: https://arthouse-guide.jp

アートハウスの歴史を彩る傑作を上映。 全国18館で同時開催!
【終了日:2021年2/5(金)】

1月30日(土)〜2月05日(金)
16:50〜
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,800 ¥1,800
会員 ¥1,800 ¥1,800 ¥1,800
高校生以下・しょうがい者:¥1,200
特別料金:30歳以下:1,200円、31歳以上:1,800円/サービスデー等の各種割引対象外/招待券・ポイントカード等による無料鑑賞不可
オンラインチケット購入はこちら

企画・運営:東風企画協力:ユーロスペース
協力:アイ・ヴィー・シー/ノーム/太秦/コミュニティシネマセンター/ポルトガル大使館/シネマテッカ・ポルトゲーザ/日活

1970年代から今日まで続く日本の〈アートハウス〉は、“ミニシアター”という呼称で親しまれてきました。ここは世界中の映画と刺激をもとめる観客とが出会う場所。多様な映画体験によって、未来の映画作家だけでなく、さまざまなアーティストを育む文化的ビオトープとしての役割を担ってきました。上映されるのは、ただ楽しむための作品だけではありません。目を覆うほどグロテスクで、心をズタズタに引き裂く映画もあれば、ため息が出るほど美しい眼福の映画もあります。〈アートハウス〉の暗闇でスクリーンが反射する光を浴びることは、多かれ少なかれ——私たちの生き方を変えてしまう体験なのです。

「現代アートハウス入門」では、〈アートハウス〉の歴史を彩ってきた傑作を「ネオクラシック(新しい古典)」と呼び、東京・ユーロスペースなど全国18の映画館で、7夜連続日替わりで上映します。さらに、2000年以降にデビューした気鋭の映画作家が講師として登壇し、各作品の魅力を解説。作品から受けた影響なども語ります。その模様を開催劇場のスクリーンに投影、みなさんとこれからの〈アートハウス〉についての知見を共有します。ぜひこの機会に〈アートハウス〉のドアを開けてみませんか?


【第1夜】
1月30日(土)
「ミツバチのささやき」
El espíritu de la colmena
1973年(1985年日本初公開)|スペイン|99分|カラー
監督:ビクトル・エリセ 撮影:ルイス・クアドラド
出演:アナ・トレント、イサベル・テリェリア
内戦終結直後の荒れ果てたスペイン、カスティーリャ高原の小さな村。移動巡回上映で見た「フランケンシュタイン」を精霊と信じた少女アナは、村はずれの廃屋で傷ついた一人の兵士と出会う…。アナを演じた当時7歳のアナ・トレントのイノセンスは、見る人の心をとらえてはなさない。名匠ビクトル・エリセの長編第一作にして、映画史に刻まれたあまりにも美しい傑作。

トーク:
濱口竜介(映画監督)
三宅唱(映画監督)
三浦哲哉(映画研究者)

(本編 99分+トーク 60分)

+++

【第2夜】
1月31日(日)
「動くな、死ね、甦れ!」
Замри, умри, воскресни!
1989年(1995年日本初公開)|ソ連|105分|モノクロ
監督・脚本:ヴィターリー・カネフスキー 撮影:ウラジミール・ブリリャコフ
出演:パーヴェル・ナザーロフ、ディナーラ・ドルカーロワ、エレーナ・ポポワ
第二次大戦直後のロシア。収容地帯と化した炭鉱町に暮らす少年ワレルカ。無垢な魂を持て余し、不良ぶっては度々騒動を起こす彼を、いつも守護天使のよう救ってくれる幼なじみの少女ガリーヤ。二人に芽生えた淡い想いは次第に呼応していくが、放校されたワレルカが町から逃げ出すと、運命は思わぬ方向へ…。54歳の新人監督とレンフィルムが生んだ心揺さぶる映画の奇跡。

トーク:
山下敦弘(映画監督)
夏帆(女優)

(本編 105分+トーク 60分)

+++


【第3夜】
2月1日(月)
「トラス・オス・モンテス」
Trás-os-Montes
1976年(2010年日本初公開)|ポルトガル|111分|カラー
監督:アントニオ・レイス、マルガリーダ・コルデイロ 撮影:アカシオ・ド・アルメイダ
ポルトガルを代表する現代詩人であり、マノエル・ド・オリヴェイラ監督『春の劇』の助監督を務めたアントニオ・レイスが、精神科医のマルガリーダ・コルデイロと手がけた初長篇。ポルトガル北東部ミランダ地方の生活の細部を記録した画面に、やがて夢幻的なイメージが横溢する。公開当時、フランスの批評家たちを驚嘆させ、後にペドロ・コスタ監督にも影響を与えた伝説的フィルム。

トーク:
小田香(映画作家)
柳原孝敦(翻訳家)

(本編 111分+トーク 55分)

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【第4夜】
2月2日(火)
「緑の光線」
Le Rayon vert
1986年(1987年日本初公開)|フランス|98分|カラー
監督・脚本:エリック・ロメール 撮影:ソフィー・マンティニュー
出演: マリー・リヴィエール、リサ・エレディア
太陽が沈む瞬間に放たれる緑の光線は幸運の印。オフィスで秘書として働くデルフィーヌは、ヴァカンスを前に胸をときめかせるが、現実は思うようにはいかない。ひたすら愛の訪れを信じて夏の光に彩られたフランスを北から南、東から西へと彷徨う彼女が最後に出会う奇跡とは…。1986年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞した巨匠エリック・ロメール「喜劇と格言」シリーズの一編。

トーク
深田晃司(映画監督)

(本編 98分+レクチャー 60分)

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【第5夜】
2月3日(水)
「山の焚火」
Höhenfeuer
1985年(1986年日本初公開)|スイス|117分|カラー
監督:フレディ・M・ムーラー 撮影:ピオ・コラーディ 音楽:マリオ・ベレッタ
出演:トーマス・ノック、ヨハンナ・リーア
下界から隔絶されたアルプスの山腹で自給自足の生活を送る4人家族。姉と両親の愛情を一身に受け育った聾啞の弟が家を飛び出し、山小屋でひとり生活を始めると、やがて姉の妊娠が発覚し…。狂おしいほど雄大な自然の懐で紡がれる、創世神話的な物語。“ヌーヴォー・シネマ・スイス”の旗手としてダニエル・シュミットらと並び称されるフレディ・M・ムーラーの伝説的傑作。

トーク:
横浜聡子(映画監督)
カラテカ矢部太郎(芸人・漫画家)

(本編 117分+トーク 45分)

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【第6夜】
2月4日(木)
「阿賀に生きる」
1992年(1992年日本初公開)|日本|115分|カラー
監督:佐藤真 撮影:小林茂 音楽:経麻朗
日本海に注ぐ阿賀野川。その川筋に住み込んだ佐藤真ら7人のスタッフは、田植えを手伝い、酒を酌み交わしながら、阿賀で暮らす人々の生活を3年間にわたり撮影した。新潟水俣病という社会的なテーマを根底に据えながらも、人間の命の賛歌をまるごとフィルムに写し、当時としては異例ともいえるドキュメンタリー映画のロードショー公開がシネ・ヴィヴァン・六本木で実現した。

トーク:
小森はるか(映像作家)
清田麻衣子(里山社代表)

(本編 115分+トーク 50分)

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【第7夜】
2月5日(金)
「チチカット・フォーリーズ」
Titicut Follies
1967年(1998年日本初公開)|アメリカ|84分|モノクロ
監督:フレデリック・ワイズマン 撮影:ジョン・マーシャル
マサチューセッツ州ブリッジウォーターにある精神異常犯罪者矯正施設の日常を克明に描き、収容者が、看守やソーシャル・ワーカー、心理学者たちにどのように扱われているかを浮き彫りにした本作は、完成一年後の68年から91年までの間、裁判所命令によって一般上映が禁じられていた。フレデリック・ワイズマンの監督デビュー作にして、アメリカン・シネマ・ヴェリテの金字塔。

トーク:
想田和弘(映画作家)

(本編 84分+レクチャー 60分)

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