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最果ての地に佇むカミハテ商店…それは、
私たちそれぞれの心の中にある場所なのか?
【監督】山本起也
【キャスト】高橋惠子,寺島進,あがた森魚,水上竜士,松尾貴史
2012年/日本/104分/マジックアワー、北白川派/35mmプリント
6月08日(土)〜6月14日(金) |
12:10〜14:00 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
いつの頃からか自殺の名所となってしまった断崖絶壁の近くに立つ一軒の古い商店。
その店を営みながら、孤独を抱えひっそりと暮らす初老の女性千代。見知らぬ訪問者たちとの関わり合いの中で、彼女の心が少しずつ変化していく姿を、千代に寄り添うような静謐なタッチで描くヒューマンドラマの秀作が完成しました。
人を活かすIターンの島としてマスコミにも頻繁に取り上げられている、島根県隠岐郡海士町全面協力のもと、絶景のロケ地を舞台に、第一線のプロと京都造形芸術大学の学生たちがタッグを組み制作した“北白川派”映画第3弾。
毎年3万人もの人が自ら命を絶つ(更にその10倍もの人が自殺未遂をすると言われる)“自殺大国・日本”。この国で生きることの難しさと死ぬことの容易さ。
いじめによる若者の自殺が連日マスコミを賑わしている今、人間の“生と死”の意味を真摯に問いかけます。
60歳の孤独なヒロイン森田千代を演じるのは、本作が映画『花物語』(89)以来23年ぶりの主演作品となる高橋惠子。やり場のない初老女性の複雑な心情を静かなしかし圧倒的な存在感で表現しています。
また不器用ながらも都会で一生懸命に生きる弟良雄を寺島進が軽妙に演じ、物語に穏やかな空気を注いでいます。その他、72年に自身が作詞・作曲した大ヒット曲「赤色エレジー」などのシンガーソングライターとして活躍する一方、個性派俳優としても知られるあがた森魚が、最果ての地に見知らぬ人を運ぶ寡黙なバス運転手を好演。
千代と良雄それぞれの心の拠り所となる重要な役、牛乳配達の青年とクラブのホステスを、撮影当時京都造形芸術大学映画学科の学生だった、深谷健人と平岡美保が力演しています。
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