公式サイト: http://personal-song.com/
あなたの思い入れのある歌は何ですか?アルツハイマー病が音楽の力で劇的に改善!
【原題】Alive Inside
【監督】マイケル・ロサト=ペネット
【キャスト】ダン・コーエン,オリバー・サックス,ボビー・マクファーレン
2014年/アメリカ/78分/アンプラグド/DCP上映
1月31日(土)〜2月06日(金) |
10:05〜11:40 |
---|---|
2月07日(土)〜2月13日(金) |
11:45〜13:05 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
インディペンデント映画やドキュメンタリー映画の国際的な登竜門として知られ、世界中から毎年8000本を超える映画が集まるサンダンス国際映画祭において、本年、ドキュメンタリー部門で観客賞を受賞したのがこの小さな映画「パーソナル・ソング」(原題:Alive Inside)だ。
アメリカでは認知症の人々が年々増加しており現在500万人以上もいると言われている。病院や介護など関連した職業の人口は1000万人にも上る。日本でも高齢者の4人に1人、約400万人が認知症を抱えているとされ、大きな社会問題になっている。サンダンスでは、本映画鑑賞後にはSNSサイトで絶賛の声や驚きの声が書き込まれ、映画祭の審査員、観客から高い支持を得て、監督本人も予期せず驚いたという観客賞を受賞した。その後もカナダやイタリアの国際映画祭などで監督賞や観客賞を受賞し続けている。アメリカでの劇場公開も8月から限定的にスタートし堅調な動員となった。インターネットの映画サイトRotten Tomatoesでも観客の満足度で94%と高い数字を記録。
本作の中心となるのは、ソーシャル・ワーカーのダン・コーエン。もともとIT業界にいた彼は、iPodを使って、認知症の人に思い入れのある曲を聞かせれば、曲の記憶とともに当時の自分や家族のことなど何かを思い出すのではないか、ということを思いつく。
さっそく、施設に行って認知症を患っている黒人男性ヘンリー(94)に音楽を聞かせてみた。自分の娘の名前すら忘れてしまっていた彼だったが、ゴスペルの名曲「ゴーイン・アップ・ヨンダー」を聴いた途端、カメラの前で劇的な反応を見せる。若いころ、自転車が好きだったこと、仕事でお金をもらった時の喜びなど次々に鮮明な記憶を取り戻した。そこからダンと監督マイケル・ロサト=ベネットの3年に渡る取材が始まった。
「聖者の行進」ルイ・アーム・ストロング、「ウィル・ユー・ラブ・ミートゥモロー」シュレルズ、「スタンド・バイ・ミー」ベン・E・キング、「ヘイ・ジュード」「抱きしめたい」ザ・ビートルズなど名曲が次々と人々を目覚めさせていく……。ミュージック&メモリーと名付けられたダン・コーエンの音楽療法は当初3か所でスタートした。本作撮影途中にショートムービーをインターネットでアップしたところ1週間で700万回も再生され、このプロジェクトが全米で注目されることとなる。また映画の公開も後押しし、今や7か国650か所以上で行われている。
月例イベント
ブログ