やさしい女<デジタル・リマスター版> screen ベティ

文豪ドストエフスキーの最高傑作短篇を、巨匠ロベール・ブレッソンが映画化。1986年以来スクリーンによみがえる!

【原題】Une femme douce
【監督】ロベール・ブレッソン
【キャスト】ドミニク・サンダ,ギイ・フライジャン,ジャン・ロブレ,クロード・ノリエ
1969年/フランス /89分/コピアポア・フィルム /DCP上映

6月13日(土)〜6月19日(金)
11:35〜13:05
6月20日(土)〜6月21日(日)
19:50〜21:20 [レイト]
6月22日(月)〜6月23日(火)
13:15〜14:45
19:50〜21:20 [レイト]
6月24日(水)〜6月25日(木)
19:50〜21:20 [レイト]
6月26日(金)
13:15〜14:45
19:50〜21:20 [レイト]
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,000
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
<横浜フランス月間2015開催記念>
初日先着20名様に、
B2ポスター(非売品)をプレゼント!
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人を愛するとは、どういうことか。

一組の夫婦に起きた悲劇が、愛し合うことの難しさを問いかける。


「彼女は16歳ぐらいに見えた」。質屋を営む中年男は妻との初めての出会いをそう回想する。安物のカメラやキリスト像を質に出す、若く美しいがひどく貧しい女と出会った男は、「あなたの望みは愛ではなく結婚だわ」と指摘する彼女を説き伏せ結婚する。質素ながらも順調そうに見えた結婚生活だったが、妻のまなざしの変化に気づいたとき、夫の胸に嫉妬と不安がよぎる……。衝撃的なオープニングから始まる本作は、一組の夫婦に起こる感情の変化と微妙なすれ違いを丹念に描き、夫婦とは、愛とは何かという根源的な問いを投げかける。


ベルトルッチの女神ドミニク・サンダ、17歳のデビュー作!


「孤独な女を演じるのは、ベルナルド・ベルトルッチ監督『暗殺の森』『1900年』で知られるフランスの女優ドミニク・サンダ。ファッション雑誌VOGUEでモデルをしていたところをブレッソン監督に見出され、本作で映画デビュー。自らも15歳で年上の男と結婚するも数カ月で離婚という経歴を持つサンダは、映画初出演ながら、年上の夫を翻弄しながらも苦悩する女を見事に演じてみせた。また極端なまでに台詞を排した本作は、ふたりの男女の視線のドラマともいえ、サンダの視線の鋭さ、恐ろしさが彼女の心境の変化を物語る。17歳のドミニク・サンダの、輝くような美しさを堪能できる1本。

『白夜』に先駆けてつくられた、ドストエフスキー傑作短編の映画化。
ブレッソンの初カラー作品がデジタル・リマスター版でよみがえる。


原作は、ドストエフスキーの短篇のなかでも最高傑作と呼ばれる「やさしい女 幻想的な物語」。ブレッソンは原作のプロットを守りながらも、物語の舞台をロシアから現代(60年代後半)のパリへと移し、大胆な翻案を施した。また本作は、『スリ』『バルタザールどこへ行く』など、モノクロの厳格な画面作りを続けてきたブレッソンの初カラー作品。美しいカラー画面を手がけるのは、ジャック・ドゥミ『ロシュフォールの恋人たち』の撮影監督ギスラン・クロケ。1986年の日本公開以来ほとんど上映機会がなく、ソフト化もされていない貴重な映像が、このたびデジタル・リマスター版でよみがえる。

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