知られざる農家の孤独な“声”に心揺さぶられる、たった一日の食と命の体験を捉えたドキュメンタリー映画
【終了日:4/1(金)】
【監督】井上淳一
【キャスト】樽川和也,樽川美津代,井樫彩,井澤美采,石田佳那
2015年/日本/86分/太秦
/DCP
3月19日(土)〜3月25日(金) |
13:40〜15:15 |
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3月26日(土)〜4月01日(金) |
19:35〜21:05 [レイト] |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
【11人の子どもたちが福島へ向かった。
知られざる農家の孤独な“声”に心を揺さぶられる、たった一日の食と命の体験。
わたしたちが変われば、世界は変わる。】
2015年5月、東京。ごく一般的な16歳から23歳までの学生が集まった。初対面の人も多いなか、いささか構えてはいるものの、初々しい表情。まるで学校の課外活動のような気持ちで参加した。車内は、道すがらの風景をスマホで撮影する子、SNSに書き込みをする子、新しい友達とおしゃべりする子。平和で和やかな空気が流れる。そして、到着したのは福島県須賀川市。福島第一原発から約65km離れた一軒の農家だった。笑顔で出迎える、息子と母親。そして語り始められた彼らの四年間の物語。その孤独な“声”に耳を傾ける。それは生涯忘れられない、たった一日の食と命の体験に、心揺さぶられる瞬間だった――。
【父を奪われ、土を汚され、それでもこの地で生きていく――先祖代々、耕された土地を受け継ぐ、四年間の決意と軌跡。】
2011年3月24日、福島県須賀川市で農業を営むひとりの男性が自ら命を絶った。原発事故を受け、地元の農業団体から農作物出荷停止のファックスが届いた翌朝のことだった。「お前に農業を勧めたのは、間違っていたかもしれない」。そう息子に言い残して。
それから四年。学生たちが訪れたこの農家の息子(樽川和也)は、母(美津代)とふたり、汚された土地で農作物を作り続けている。「福島の米や野菜は今までの値段では売れないし、売れても黒字になることはない」。農業だけで生きていくことが難しい現状だ。それでも自死した父や、先祖が代々受け継いできた土地を捨てるわけにはいかないと、彼らは土を耕し作物を育て続けている。
「いい土を作らないと、美味い野菜はできない」。そう言い続けてきた父。
毎年食べていた椎茸、ふきのとう、たらの芽、山菜は、いまこの土地には無い。
検査しているとはいえ、汚染された地で育てた作物を流通させる、生産者としての罪の意識。紛争解決センターでの裁判、東電からの補償金、身内からの批難…。次々に押し寄せる内外の葛藤。これは決して報道されることのなかった真実の告発、四年間の決意と軌跡。息子は言う。「これは風評じゃない、現実なんだ」と。
果たして、学生たちは何を想い、何を受け継ぐのか――。
【痛みをもつ者の“声”を真正面から見据えた前代未聞の手法。井上淳一監督、未来を子供たちに託す初のドキュメンタリー作品。】
痛みをもつ者の“声”を真正面から見据えた前代未聞の手法。
井上淳一監督、未来を子供たちに託す初のドキュメンタリー作品。
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