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笠松則通の世界

12/11(土)〜12/24(金) キャメラマン30周年 笠の世界澄んだまなざし、ぶれないカメラ

企画協力:ヨコハマ映画祭実行委員会

 

 そうだ、いつかこの話を笠松さんに聞いてみたい。あのちょっと武骨で少年のような冒険心を失わない男に、「狂い咲きサンダーロード」から三十年、常に映画の最前線を走り続けた技術の裏付けを、錚々たる監督たちから信頼を寄せられる人としての魅力を。笠松カメラと疾走した石井聰亙がいて、阪本順治がいて、松岡錠司、緒方明、荒戸源次郎、李相日がいる。さて、なにから話し始めようか…。

北見秋満(ヨコハマ映画祭実行委員長)

 阪本順治に聞いたことがある。撮影現場で監督は野球のキャッチャーみたいな存在で、カメラマンがエースピッチャーなのだと。もう二十年以上も前の話だが、何かの折に笠松則通のカメラについて話が及んだ時だった。阪本はまた「笠松さん」とどこまでも敬意を込めて、自主制作映画の前衛を走り続け、プロとなっては、多くの若手監督たちとの現場をリードしてきたカメラマンを熱く讃えるのだった。「人間ステディカム」ともいった。そのたとえ話は笠松則通のぶれないカメラと阪本演出のダイナミズムが限りない愉悦となって襲ってくる瞬間の奥義を最も端的に表現していると思った。

狂い咲きサンダーロード どついたるねん

狂い咲きサンダーロード

どついたるねん

1980年/狂映舎、ダイナマイトプロ/96分
▼監督・脚本=石井聰亙▼脚本=秋田光彦、平柳益実
出演=山田辰夫、小島正資、中島陽典、劇団GAYA、南条弘二、小林稔侍

1989年/荒戸源次郎事務所/110分
▼監督・原案・脚本=阪本順治▼美術=丸尾知行▼製作=荒戸源次郎
出演=赤井英和、相楽晴子、原田芳雄、麿赤兒、大和武士、芦屋小雁、正司照枝

幻の街・サンダーロードで、右翼と暴走族の連合軍に一人で戦いを挑む少年を描く。大学の卒業製作として作られながら劇場公開され、石井聰亙の名を知らしめた。日本インディーズ映画の最高峰に輝く伝説的作品。

元プロボクサー、赤井英和が主演した本格的ボクシング映画。二度とリングに上がれないほどの傷を負ったボクサーが、復活を懸けてリングに立つまでを描く。赤井のガムシャラなキャラクターを生かした演出が爽快感を誘う。

顔 アカシアの道

顔

アカシアの道

1999年/東京テアトル/123分
▼監督・脚本=阪本順治▼脚本=宇野イサム▼美術=原田満生
出演=藤山直美、豊川悦司、國村隼、大楠道代、牧瀬里穂、中村勘九郎

2000年/ユーロスペース、TBS、PUG POINT/90分
▼監督・脚本=松岡錠司▼原作=近藤ようこ
出演=夏川結衣、渡辺美佐子、杉本哲太、高岡蒼佑、天光眞弓、藤田弓子

内向的な性格の正子は、母の葬式の日、仲の悪い妹についに怒りを爆発させ妹を殺害してしまう。逃亡し、バーで働き始めた正子は、生まれて初めて生きる実感を味わい始める。タフなヒロイン役を演じるのは喜劇役者の藤山直美。

編集者として多忙な美和子は、長らく会っていなかった母親、かな子との同居生活を始める。アルツハイマーのため理不尽なまでに娘につらくあたる母親と、少女時代のトラウマを引きずる娘。主演女優二人の鬼気迫る演技が圧巻。

赤目四十八瀧心中未遂 いつか読書する日

赤目四十八瀧心中未遂

いつか読書する日

2003年/赤目製作所/158分
▼監督=荒戸源次郎▼脚本=鈴木棟也▼原作=車谷長吉▼美術=金勝浩一
出演=寺島しのぶ、大西滝次郎、大楠道代、内田裕也、新井浩文、麿赤兒

2004年/スローラーナー/127分
▼監督=緒方明▼原作・脚本=青木研次▼美術=花谷秀文
出演=田中裕子、岸部一徳、仁科亜季子、渡辺美佐子、上田耕一、香川照之

尼崎のもつ焼き屋に流れ着いた与一。アパートの隣人で謎の女、綾に心惹かれる彼は、ある夜、彼女からの劇的な誘惑に遭遇することになる。綾を演じる寺島しのぶの体当たりの演技も話題を集め、数々の賞に輝いた。

長崎在住、五十歳で独身の美奈子は、わけあって別れた槐多を密かに思い続けていた。そんな折、彼女はがんで床に伏す槐多の妻、容子に呼び出される。恋愛に不器用なヒロインを心の機微まで表現した田中裕子の熱演が印象深い。

悪人  

悪人

2010年/東宝/139分
▼監督・脚本=李相日▼原作・脚本=吉田修一▼美術=種田陽平▼音楽=久石譲
出演=妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり、樹木希林、柄本明

長崎の小さな漁村に住む祐一は出会い系サイトを通じて光代と出会う。逢瀬を重ねる二人だが、祐一は世間を騒がせている福岡の女性殺人事件の犯人だった…。深津絵里は本作でモントリオール世界映画祭で最優秀女優賞を受賞。

⌘都合により、以前お伝えした内容から一部変更がございます。 誠に申し訳ございません。

笠松則通キャメラマンに加え、本特集でセレクトしたゆかりある監督を招いた豪華トークショーを開催します。いずれも北見秋満さん(ヨコハマ映画祭実行委員長)に司会進行いただきます。

Part.1 *12/11[土]15時45分より
笠松則通荒戸源次郎監督(「赤目四十八瀧心中未遂」)

Part.*12/18[土]15時00分より
笠松則通阪本順治監督(「どついたるねん」「顔」)李相日監督(「悪人」)

Part.*12/19[日]16時20分より
笠松則通緒方明監督(「いつか読書する日」)松岡錠司監督※予定(「アカシアの道」)

★変更開催 *12/23[木]「アカシアの道」17:25回上映後より
松岡錠司監督※予定(「アカシアの道」)

トークショーは、各トークショー前後の映画半券でご参加頂けます。
お席は、トークショー前の回のお客様が優先となります。満席の際は、入場制限させて頂く場合がございます。

笠松則通 上映スケジュール


<料金>

【1回券(通常)】一般 1,300円/学生・シニア 1,000円
【1回券(会員)】一般 1,000円 /学生・シニア 900円
【3回券】一律 3,000円
各回完全入替制となります。
 

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