恐怖と欲望 screen ジャック

スタンリー・キューブリック 幻の劇場映画デビュー作!

【原題】Fear And Desire
【監督】スタンリー・キューブリック
【キャスト】ケネス・ハープ, フランク・シルヴェラ, ポール・マザースキー, スティーブ・コイト, ヴァージニア・リース
1953年/アメリカ/62分/アイ・ヴィー・シー/ブルーレイ上映

6月29日(土)〜7月05日(金)
20:45〜21:45
7月06日(土)〜7月12日(金)
11:45〜12:50
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,000
会員 ¥1,200 ¥1,000 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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キューブリック監督自身の手によって封印された映画

どこかの国で起こっている戦争。爆撃を受け敵地の森へ墜落した4人の兵士たちがいた。空軍の上官コービー中尉(ケネス・ハープ)、ベテランのマック軍曹(フランク・シルヴェラ)、若い新米のシドニー二等兵(ポール・マザースキー)とフレッチャー(スティーブン・コイト)二等兵。
彼らは森に沿って流れる河を、筏を作り下って脱出することを計画し、その対岸に敵軍のアジトを発見する。マック軍曹は奇襲をかけることを提案するが、コービー中尉に反対される。翌日、地元の女性(ヴァージニア・リース)に姿を見られた4人は彼女をベルトで木に縛り付け拘束する。
女性の見張をしていたシドニー二等兵は女性に欲情し犯そうとするが、彼女は彼を振り払って逃げ出す。敵に知らされることを恐れたシドニー二等兵はとっさに腰につけた拳銃を抜き、彼女を射殺してしまうのだった・・・。

『2001年宇宙の旅』『シャイニング』『時計じかけのオレンジ』など革新的な映像で世界中の映画ファンを熱狂させてきた巨匠スタンリー・キューブリック。
一般的に彼の劇場映画デビュー作は『非情の罠』とされているが、それ以前にも彼の公開作品があったのをご存じだろうか。それが本作『恐怖と欲望』“Fear And Desire”である。
本作はわずかなキャスト&スタッフ、低予算で製作されたが、公開時は批評家などからは好評だった。しかし、本作の最大の不運は監督自身に忌嫌われてしまったことである。完璧主義者として知られるキューブリックは本作を「アマチュアの仕事」と断じ、ブリントのほとんどを買占め封印してしまったのだ。
本作はキューブリックファンの間では「幻の作品」だったが、昨年2012年3月にニューヨークのリンカーン・センターにて行われた特集上映の中の1ブログラムとして上映され、大きな話題となった。

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