韓国<ミリム劇場への道>2号

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<ミリム劇場への道>2号
〜2019年6月7日〜9日、韓国で、ジャック&ベティとミリム劇場の共同企画を開催予定!
本稿は当館のお客様にその進捗を報告し、見届けて頂くためのドキュメントです。〜
(報告:副支配人・小林)


<ミリム劇場への道>1号はコチラから

「ミリム劇場とジャック&ベティで、共同企画をやりませんか?」
 2018年11月にジャック&ベティに現れた韓国のミリム劇場チェ・ヒョンジュン代表からの思いがけない提案だった。
「映画の企画はたくさんありますが、このような企画は少なく、価値があると思います」
 確かに、国を越えて映画館が繋がる企画というのは、あまり聞いたことがない。実際、隣国である韓国の映画館事情について、何も知らない私がいるわけで。
 日韓の映画館と、そこに足を運ぶ映画ファンが交流すれば、お互い興味深い発見があるに違いない! 私は共同企画の実現と再会を約束してチェ代表と別れたのだった。

KOFIC(映画振興委員会)発行のスタンプラリー形式の「芸術映画館散策」。ミリム劇場も掲載されている。 韓国でも独立系映画館の支援が課題となっているようだ。

KOFIC(映画振興委員会)発行のスタンプラリー形式の「芸術映画館散策」。ミリム劇場も掲載されている。
韓国でも独立系映画館の支援が課題となっているようだ。


 帰国後のチェ代表の仕事ぶりは驚異的だった。ジャック&ベティの現状をヒアリングしながら、事業企画を作成。12月中旬が締め切りだという韓国の映画振興委員会への助成の申請も間に合わせてしまった。
 企画の仮タイトルは「인천에서 요코하마까지- 잭앤베티&미림(インチョンから横浜までー。ジャック&ベティとミリム劇場)」。両館が推薦する作品の上映を行うと共に、当館スタッフや監督など関係者がミリム劇場を来訪し、シンポジウムなどを開催。また両方の映画館をモチーフにアーティストが製作した作品展示も行う。
 そして12月25日のクリスマス。チェ代表から、韓国の映画振興委員会による支援が決定したと一報が入った。
 これで本当に、韓国に、ミリム劇場に行けちゃうのかー。

 企画の実現を受け、2月に再来日したチェ代表と劇場で再会。開催時期は6月7日(金)〜9(日)に決定した。
 ミリム劇場で上映する当館推薦の日本映画としては、会員の作品投票などを参考に、昨年に当館で好評だった作品を中心にリストアップした。(次号でお伝えします!)
 そして訪韓する劇場スタッフはどうするか…と悩んだ結果、思い切って、交代で社員全員が行くことにした。またとない機会。劇場を1日や2日くらい休館にしても行くべきでしょう(オイ)。映画館という業種ではありえない、おそらく最初で最後の社員旅行でもある。

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打ち合わせ後は伊勢佐木町で牛鍋を囲みました。個人的に悲願の初じゃのめやを達成…いやあくまでも、おもてなしデス

打ち合わせ後は伊勢佐木町で牛鍋を囲みました。
個人的に悲願の初じゃのめやを達成…
いやあくまでも、おもてなしデス

牛鍋後は、若葉町の韓国立ち飲みへ。

牛鍋後は、若葉町の韓国立ち飲みへ。


 残る課題は、共に訪韓し、シンポジウムに参加してくださる監督などの映画関係者だ。
 国際的とはいえ、大きなスポンサーがあるわけでもない、小さな映画館による草の根交流ともいえる企画。十分な謝礼が準備できるわけでもない。企画に興味を持って、楽しんで参加してくださる方が果たしているのだろうかー。
(3号へ続く※五月掲載予定)

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milimkikaku 2019年 6/7(金)〜6/9(日)韓国のミリム劇場にて開催
<インチョンから横浜までー。ジャック&ベティとミリム劇場)>
事業計画より一部紹介


<事業の背景>
ミリム劇場は、お年寄りが映画鑑賞の幅を広げ、様々な作品に接することができるよう、社会性の高い独立系映画を2015年から上映しているが、観客が大きく増えない状況が続いている。
お年寄りだけでなく、さまざまな世代が新しい映画と接することができるよう、こうした上映企画を続けたいが、韓国国内では、ミリム劇場と同様のモデルを見つけることは難しい。
そうした状況で知り合った横浜のシネマ・ジャック&ベティは、1952年に横浜名画座として始まり、閉館と再オープンを越えて、現在の立場を維持している。また地域の文化芸術団体であるART LAB OVAと協力して、毎年多文化映画祭を開催するなど、ミリム劇場の活動の方向と一致する部分が多く、今回の交流行事を通じて両劇場の共生と発展を図りたい。

<事業目的>
ミリム劇場は、地域社会の幅広い世代と共感し合う特別な機会として、日本の横浜で運営しているシネマ・ジャック&ベティとの国際交流プログラムを企画した。ジャック&ベティとの幅広い交流を通じて、「文化の多様性を満たす芸術映画の観客の開発」という共同の目標を達成したい。両劇場が直面しているいくつかの困難や悩みなどをオープンに議論し、危機をチャンスに転換するための課題をアーティスト、市民、観客と一緒に模索したい

<事業内容>
◦ミリム劇場で上映した韓国の独立系映画から5作品程度上映
◦シネマ・ジャック&ベティと、その観客が推薦する日本映画を5本程度上映
◦バリアフリー上映を開催予定
◦ジャック&ベティ、コミュニティシネマセンター、ART LAB OVA、監督らを招待し
 「独立系映画館の現在と未来」「市民とのコミュニケーション」などをテーマにフォーラムを開催

<特別展示>
– ミリム劇場とジャック&ベティをモチーフにした作品展示

1980年代、東インチョン一帯だけで、 19館もの映画館があったという

1980年代、東インチョン一帯だけで、
19館もの映画館があったという


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映画半券サービスMAPを更新しました!

シネマ・ジャック&ベティの映画半券で、近隣のお店でお得なサービスが受けられる
「映画半券サービスMAP」の最新版ができました!
劇場にて配布スタートしております。

今回から台湾点心の「茂園」さま、喫茶&アートスペースの「アートアンドシロップ」さまに新たにご協力頂けることになりました。ありがとうございます!

「茂園」さん…1000円以上お買い上げで10%オフ
「アートアンドシロップ」さん…ドリンク&スイーツのセット注文で50円引き

映画の前後にぜひご利用ください。
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【ジャック&ベティサロン】2019年4月のご案内

20181201_203655お客様との交流を図り、上映作品のご感想や劇場へのご意見、今後上映してほしい作品についてなど、ざっくばらんにお話を伺いたいと、毎月1日「映画の日」にジャック&ベティサロンを開催しています。

まぁ、お茶でも飲みながらお話をして、参加される方たち同士も親しくなったりと、ジャック&ベティを通じた新しいコミュニティができたら、おもしろいと思っています。どなたでも、ご参加いただけます。ジャック&ベティが初めてという方も大歓迎、楽しみ方をご説明いたします。ぜひ、気軽にお越しください。

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現在ジャック&ベティでは、サイレント映画ピアニスト柳下美恵さんの<THE ピアノ & シネマ vol.8>「キートンのセブン・チャンス」「ロイドの福の神」日替上映、連日、柳下美恵さんの即興演奏付き、を絶賛開催中です。
ということで、今回のサロンには、特別ゲストで柳下美恵さんにもご参加いただきます。いろいろなお話をお聞きしたいと思います。

ぜひ気軽にご参加下さい!

ジャック&ベティサロン
■ 4/1(金・映画の日)16:20頃~
(<柳下美恵のTHE ピアノ & シネマ vol.8>「キートンのセブン・チャンス」15:00回上映後)
会場:横浜パラダイス会館(劇場1F)※要1ドリンクオーダー

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韓国<ミリム劇場への道>1号

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<ミリム劇場への道>1号
〜2019年6月7日〜9日、韓国で、ジャック&ベティとミリム劇場の共同企画を開催予定!
本稿は当館のお客様にその進捗を報告し、見届けて頂くためのドキュメントです。〜
(報告:副支配人・小林)


 ジャック&ベティのような独立系の映画館が、映画館同士で交流できる機会は少ない。だから自分の映画館に、別の映画館の人が訪ねて来てくれると嬉しい。
 それが国外からとあれば、なおさらだ。

 2018年11月18日。昼過ぎの上映もはじまり、ロビーも静かになった頃、受付に現れた二人の男性。
 聞けば、韓国の映画館の関係者だという。

 二人はチェさん兄弟。兄のチェ・ヒョンジュンさんが、インチョン広域市にある映画館「ミリム劇場」の代表。弟のチェ・ヒョンギさんは、エンジニアとして神奈川県内で働いており、日本語が達者なので、付き添いで来てくださったそうだ。

 「ミリム劇場」は283席の劇場で、主に高齢者をターゲットにした映画館だという。韓国に《シルバー映画館》というジャンルがあることを後で知ったが、著作権が切れた旧作(パブリックドメイン)のプロジェクター上映をメインのプログラムとしている。

 入場料は、55歳以上が2千ウォン、約200円! ちなみに一般でも5千ウォンで、約500円。パブリックドメインの上映で、作品にかかるお金が少なくても、それほど安価な入場料を元に、劇場を維持するのは難しいのでは…と思いきや、やはりその通りで、行政からの助成金などを受けつつ、非営利団体として運営しているが、経済的に厳しい状況だという。

左がチェ・ヒョンジュン氏。ミリム劇場の代表

左がチェ・ヒョンジュン氏。ミリム劇場の代表


 映画立国という印象があった韓国における「ミリム劇場」の厳しい状況、《シルバー映画館》という在り方など、初めて知る韓国事情を興味深く聞きつつ、一方でジャック&ベティとの類似点の多さにも驚かされた。

 第一に、60年以上の歴史を持っている点。ジャック&ベティ前身の名画座は1952年開館。ミリム劇場は1957年にテントでできた劇場(!)として開館している。
 第二に、閉館を経験したあと、別の団体により再開している点。ジャック&ベティは2005年2月に一旦閉館し、同年8月に再開。ミリム劇場はシネマコンプレックスの台頭に伴い2004年に閉館し、2013年に現運営で再開している。
 第三に、300万人規模の都市に位置し、非メジャー系の作品上映を中心として、存続を模索している点。横浜とインチョンは、ともに両国の交易の拠点であり、東京とソウルのベッドタウンとしての側面も似ている。そして、どちらにも中華街がある!

 両館の類似点について、チェ代表も同じことを考えたようだ。そして唐突な提案があった。
「ミリム劇場とジャック&ベティで、共同企画をやりませんか?」
 ある日曜日の午後、そのようにして、ミリム劇場への道は、はじまったのだった。

(2号へ続く※四月掲載予定)


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about_milim
ミリム劇場公式サイト(www.milimcine.com)より一部を抜粋し、google翻訳

【挨拶文】レジャーが少なかった時代のお年寄りたちにとって、映画は唯一の文化でした。今の若い世代とは異なり、お年寄りたちは映画を見るために、チケットを何時間も待ち、観覧していた“ロマンの時代”を生きました。
1957年、インチョン東区ソンヒョンドンにテントを立て無声映画を上映したのを皮切りに開館した「ミリム劇場」は、当時のインチョンを代表する映画館であり、長い間市民の愛を一身に受けた、歴史ある文化空間でした。
かつてマルチプレックス映画館の攻勢に押されて、「ミリム劇場」はインチョン市民のそばを離れましたが、50代以上のお年寄りのための文化的な生活と、幸せな老人文化の発展のために最善を尽くそうと「追憶劇場 ミリム」として再オープンしました。
新しく生まれた「追憶劇場 ミリム」は、年配の方の目線に立った文化サービスを、誠実に提供して、健全な高齢者のレジャー文化を作っていきたいと思います。かつてミリム劇場において、楽しい時代を過ごし、ロマンで胸をいっぱいにしたお年寄りたちに、その時、その時代の思い出を、再び感じることができる空間になろうとします。また、劇場周辺の思い出が詰まった食べ物や見どころなど、他の連携事業も着実に発掘していきます。
「追憶劇場 ミリム」は、インチョンの文化名所として、若い世代と老​​年世代を網羅する文化空間として絶えず努力していきます。

www.milimcine.comより

www.milimcine.comより


【事業紹介】
<上映>
① 古典的な映画の上映 ② インディペンデント映画・アート映画上映 ③ そのほかの特別上映(公演映像など)
<文化芸術教育>
① 青少年文化芸術プログラム(青少年が自ら映画館で映画祭を企画)
② 青少年体験プログラム(古典映画を観覧し、劇場に隠された昔の痕跡を発見する)
③ お年寄りの文化芸術プログラム
④ アーティストの協力・企画プログラム

<文化イベント>
解放後、庶民大衆の唯一の娯楽場であった映画館では、上映だけでなく演劇、サーカス、コンサートなどのメディアの集合体だった。そのような空間特性を生かし、市民のための様々な行事を企画・運営。また屋外出張上映なども企画・運営して古典映画を市民に紹介する。

<展示企画>
17館もの映画館があった映画の街、東インチョンを記憶し、記録するために、近現代の映画産業の姿を垣間見ることができる映画のポスター、映写機、フィルムなどを発掘、寄贈を受けて展示しています。劇場3階のロビーに設けられた常設展示室は、年配世代には思い出の場として、青少年たちには学習体験の場となっています。
www.milimcine.comより

www.milimcine.comより


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【ジャック&ベティサロン】2019年3月のご案内

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お客様との交流を図り、上映作品のご感想や劇場へのご意見、今後上映してほしい作品についてなど、ざっくばらんにお話を伺いたいと、毎月1日「映画の日」にジャック&ベティサロンを開催しています。

まぁ、お茶でも飲みながらお話をして、参加される方たち同士も親しくなったりと、ジャック&ベティを通じた新しいコミュニティができたら、おもしろいと思っています。どなたでも、ご参加いただけます。ジャック&ベティが初めてという方も大歓迎、楽しみ方をご説明いたします。ぜひ、気軽にお越しください。

今後ののおすすめ映画をご紹介します。秘密のプレゼントもあるかも!

まぁ、だまされたと思って(笑)、ぜひ気軽にご参加下さい!

ジャック&ベティサロン
■3/1(金・映画の日)15:25頃~
(「あの日のオルガン」13:00回、「ぼけますから、よろしくお願いします。」13:30回上映後)
会場:横浜パラダイス会館(劇場1F)※要1ドリンクオーダー

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