The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ screen ベティ

公式サイト: http://beguiled.jp

2017年カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞!ソフィア・コッポラが挑んだ新境地
【終了日:4/27(金)】

【原題】The Beguiled
【監督】ソフィア・コッポラ
【キャスト】コリン・ファレル,ニコール・キッドマン,キルステン・ダンスト,エル・ファニング,オオーナ・ローレンス
2017年/アメリカ/93分/アスミック・エース,STAR CHANNEL MOVIES/DCP

サービスデーなど、上映回によっては多少混み合います。
満席にはなりません。
4月14日(土)〜4月20日(金)
13:35〜15:15
4月21日(土)〜4月27日(金)
17:50〜19:25
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,100
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,100
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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ひとりの男、
狂いゆく女たち

【2017年カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞!ソフィア・コッポラが挑んだ新境地】

2017年5月、ミヒャエル・ハネケやジャック・ドワイヨンら名だたる巨匠たちを抑え、本作で2017年カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞したソフィア・コッポラ。女性としては史上2人目、なんと56年ぶりの快挙を成し遂げ、世界中から拍手喝采を浴びた。映画監督としてはもちろん、フランシス・フォード・コッポラの愛娘として生まれながらに注目を浴び、ファッション業界からもリスペクトを集め、最近ではオペラの演出も手がけるなど幅広く活躍。彼女が生み出すとびきりポップでかわいらしい世界観は多くの女性たちから支持を集め、ガーリーカルチャーの旗手として絶大な人気を誇ってきた。そんなソフィアも、今や2人の娘を育てる母。映画監督としても女性としても成熟期に入った今、長編6作目の題材に選んだのはトーマス・カリナンの小説「The Beguiled」。1971年にドン・シーゲル監督&クリント・イーストウッド主演で『白い肌の異常な夜』として映画化されたが、ソフィアはあくまでもリメイクではなく女性視点で描くことに注力して原作小説を脚本化。これまでのイメージを大きく覆すスリラーに挑戦した。ただし映画をふんわりとヴェールで覆うのは、うっとりするような美女たちがリボンやフリルが施されたドレスに身を包み、淑女然とした言葉遣いで会話するソフィアらしい世界観。そこに、より精度を増した緻密かつ鋭い人物描写を融合させ、嫉妬と欲望渦巻く女性たちのダークな一面を赤裸々にあぶり出している。見るものを恐怖と耽美の世界に誘う、新境地にして集大成とも呼べる極上のスリラーの誕生だ。

【1人の男にかき乱される美女たちの愛憎劇!女性の暗部をあぶり出した極上のスリラー】

舞台は1864年のバージニア州。南北戦争から隔離された女子寄宿学園に暮らす美しき7人の女性たちは、森の中で負傷した北軍兵士のマクバニーを見つけ、手当をしてかくまうことに。突如、男子禁制の園に野性的な男性が加わったことで戸惑う女たち。ところがハンサムなマクバニーの紳士的かつ社交的な人間性が次第に明らかになるにつれ、誰もが浮き足立ち、心をときめかせるように。そしてそのささやかなときめきは、次第に互いを牽制しあう危険な嫉妬と野心に変化。純真な聖女たちの抑圧されていた欲望があらわになったとき、秩序を保ってきた女の園は思わぬ事態に見舞われる……。

【ソフィア・コッポラ映画史上かつてない豪華なキャストが集結!】

学園をまとめる園長のミス・マーサ役には、ハリウッドを代表するトップ女優でありながら、最近では『パーティで女の子に話しかけるには』でパンク・クラブの風変わりなオーナー役を大胆に演じるなど、新たな役にも果敢に挑戦するニコール・キッドマン。そして大人から子供にまで愛想を振りまくマクバニーを演じたのはコリン・ファレル。誰もがうらやむハーレム状態から一転、人生を狂わせていく男の運命を、ときにセクシーに、ときに滑稽に演じている。『ヴァージン・スーサイズ』や『マリー・アントワネット』でおなじみのキルスティン・ダンストが純粋な教師のエドウィナを、そして周囲を出し抜いてまでマクバニーを誘惑する、早熟な少女アリシアを『SOMEWHERE』のエル・ファニングが演じるなど、ソフィア作品おなじみの女優も集結。さらに『サウスポー』でジェイク・ギレンホールの娘役を熱演したウーナ・ローレンスや、『ナイスガイズ!』、『スパイダーマン:ホームカミング』など話題作への出演が相次ぐアンガーリー・ライスをはじめ、エマ・ハワードやアディソン・リーケなど、今後の活躍が期待されるフレッシュな若手女優たちも生徒役に扮し、映画に可憐な花を添えている。

【STORY】

1864年。美しい鳥のさえずりが響くバージニア州の森には、遠くから絶え間なく大砲の音が聞こえ、3年目に突入した南北戦争が暗い影を落としていた。キノコ狩りをしていた女子寄宿学園に通うエイミー(ウーナ・ローレンス)は、傷を負った北軍兵士マクバニー(コリン・ファレル)を発見。手当をするため学園へ連れ帰ることに。マーサ・ファーンズワース女子学園は、園長のマーサ(ニコール・キッドマン)、教師のエドウィナ(キルスティン・ダンスト)、そして家に帰ることができない事情を抱えたエイミーをはじめ、アリシア(エル・ファニング)、ジェーン(アンガーリー・ライス)、エミリー(エマ・ハワード)、マリー(アディソン・リーケ)の5人の生徒が暮らしていた。招かざる敵兵の出現にはじめこそ戸惑うものの、キリスト教の教えに従い回復するまで面倒を見ることに。
男子禁制の学園で暮らしていた乙女たちは、ワイルドでハンサムなマクバニーに興味津々。早熟なアリシアは思わせぶりな視線を投げかけ、エドウィナはブローチをつけて秘かにおしゃれをし、まだ幼いマリーも負けじとエドウィナの真珠のイヤリングをつけて着飾る始末。園長のマーサはそんな彼女たちをたしなめるものの、手当をするために久しぶりに触れた生身の男性の身体に、彼女自身も胸の高鳴りを抑えきれずにいた。手厚い看病を受けるマクバニーは、誠実な態度で信頼を勝ち取り、7人全員から好意的に受け入れられるまでに。ただし、誰にでも愛想を振りまき、女性たちが自分に虜になることを楽しむかのような態度は、秩序を保ってきた集団の歯車を次第に狂わせていく。

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