どこまでも君と一緒だよ。1978年ー東京 小平に障害のある子どもの放課後を支援する活動が生まれた
【終了日:2019年12/13(金)】
【監督】井手洋子
2019年/日本/112分/井手商店映画部,ピカフィルム/DCP
11月30日(土)〜12月06日(金) |
10:50〜12:50 |
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12月07日(土)〜12月13日(金) |
11:00〜13:00 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
東京都小平市にあるゆうやけ子どもクラブは、今から40年以上前の1978年に、放課後や夏休みに子どもの活動場所が欲しいという親の切実な願いで誕生した。全国でも放課後活動の草分け的な存在だ。
ゆうやけでは、小学生から高校生までの子どもたちが共に放課後を過ごす。知的障害、発達障害、自閉症など、障害はさまざまだが、遊びや生活を通して、子どもたちの内面に迫る活動を創り上げてきた。
カメラは、クラブに通う子どもたちに寄り添う。自分の気持ちをうまく表現できないガク君。積み木に夢中になって子どもたちの輪になかなか入ることができないヒカリ君。音に敏感すぎるカンちゃんは、ずっと給湯室にこもっている。スタッフは子どもたちを全身で受け止める。カメラは、そんな彼らが時間をかけてゆっくりと変っていく姿を追いかける…。
子どもたちにとって大切なことは何か。映画は、ゆうやけ子どもクラブでの子どもたちの時間を描き、問いかける。
ツクちゃんは、指導員の村岡さんと電話注文ごっこをするのが好きだ。ゆうやけに通うたびに注文用紙を作って持ってくる。
「もしもし、ドンキホーテですか?水風船とバルーン風船、水鉄砲とシャボン玉とおもちゃとラジカセと…ありますか?」
ユウト君は、真冬の公園でダンゴ虫を探すと言ってきかない。
「ダンゴ虫や~い。どこだ?」指導員の井原さんは、集合時間ギリギリまでユウト君につきあって一緒に探すと、そこには…。子どもの探究心には限りがない。そしてそれにトコトンつき合う指導員たち。
映画では、個性豊かな子どもたち、それぞれの世界を丹念に描く。障害者と健常者という区切りをつけずに、まずは、一人ひとりの子どもの世界を味わって欲しい。心のバリアを取り払うきっかけになれば。監督の井手は、そんな願いを込めて本作をつくった。
映画では、放課後や夏休み、冬休みの子どもたちの時間という日常を描くとともに、親子が参加する運動会や父母会の活動にもカメラを向けている。運動会、買い物競争で弾ける笑顔の母親たち。
障害のある子どもやその家族は、地域の中でともすれば孤独になりがちだ。子育ての悩みを一人で抱え込む母親もいる。ゆうやけ子どもクラブでは、保護者どうし、そして職員と保護者が緩やかに繋がる家族のような関係を目指してきた。
ゆうやけの活動は、地域社会で今見失われている人と人との繋がり、関係性についても考えさせられる。
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