ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト screen ジャック

本作品の公開予定:時期未定(2020年5月以降)

公式サイト: http://onceinthewest2019.com

レオーネ・スタイルの頂点を極めた一大叙事詩2時間45分【オリジナル版】

【原題】C'era una volta il West
【監督】セルジオ・レオーネ
【キャスト】クラウディア・カルディナーレ,ヘンリー・フォンダ,ジェイソン・ロバーズ,チャールズ・ブロンソン
1968年/イタリア,アメリカ/165分/アーク・フィルムズ,boid,インターフィルム/DCP

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女は生きた。無法と決闘の時代を─。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(1968)は、クリント・イーストウッド主演『荒野の用心棒』(1964)、『夕陽のガンマン』(1965)、『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』(1966)の通称【ドル3部作】で3年連続イタリア年間興収NO.1を記録し、全世界にイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタン ブームを巻き起こした巨匠セルジオ・レオーネが、アクションの面白さを極め尽くした前3部作とは大きく方向性を変え、自らの作家性を前面に打ち出した野心作。若き日のベルナルド・ベルトルッチ(『ラストエンペラー』監督)とダリオ・アルジェント(『サスぺリア』監督)を共同原案に抜擢したレオーネは、ルキノ・ヴィスコンティ監督『山猫』を下敷きに、女性主人公ジルの目を通し、移り変わる時代と共に滅びゆくガンマンたちの落日を、スタイリッシュかつ重厚壮麗なバロック的演出を駆使して描き、それまでのマカロニ・ウエスタンともハリウッド製西部劇ともまったく似て非なる、異形の超大作として完成させた。そしてエンニオ・モリコーネ(『アンタッチャブル』『ニュー・シネマ・パラダイス』)作曲・指揮による名曲の数々が、この一大叙事詩を感動的に彩った。
1969年の初公開時、欧州各国では高い評価と共に大ヒットを記録。特にパリでは歴史的ヒットとなり、2年にわたってロングランされ、現在もフランス興行史上トップテン内に留まっている。一方アメリカではレオーネの意図はまったく理解されず、オリジナル版から20分短縮され、批評、興行ともに惨敗。日本では米公開版をさらにカットした2時間21分版が公開され、アメリカ同様批評家から無視された。しかし70年代以降、海外ではその評価は年々高まり、スタンリー・キューブリック、ヴィム・ヴェンダース、ジョン・ブアマン、ジョージ・ルーカス、マーティン・スコセッシ、ジョン・カーペンターといった名監督たちがこぞって讃え、1973年、NYの「フィルムコメント」誌は“『2001年宇宙の旅』と並ぶ60年代の偉大なる革新的/神話的作品の一本”と記した。2012年、英国の「サイト&サウンド」誌が実施した世界の現役映画監督358人から募った【映画史上最も偉大な作品】アンケートでは44位につけ、西部劇ジャンルに限れば『捜索者』『リオ・ブラボー』、自身の『続・夕陽のガンマン/地獄の決斗』『ワイルドバンチ』など名だたる傑作を抑え、本作がトップに輝いた。

レオーネはこの作品の後、フランスで“ワンス・アポン・ア・タイム・ザ・レヴォリューション”(英訳)の題名で公開された『夕陽のギャングたち』(1971)、そして企画から完成まで十数年を要した畢生の大作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)を発表し、5年後の1989年、60才で死去した。現在、本作以降の3作品は、レオーネの【ワンス・アポン・ア・タイム3部作】、または【アメリカ3部作】として映画史の中で語り継がれている。
日本初公開から50年、レオーネ生誕90年、没後30年、そして以前よりレオーネ作品への愛と敬意を公言していたクエンティン・タランティーノ監督が、本作のタイトルを引用した最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が公開される今年2019年、遂に『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』、2時間45分オリジナル版が日本初公開される。
今回上映される復元版は、フィルム・ファウンデーションとローマ映画祭、 そしてセルジオ・レオーネ プロダクションズ、パラマウント・ピクチャーズの援助によって制作された。

【story】

大陸横断鉄道敷設によって新たな文明の波が押し寄せていた西部開拓期。ニューオーリンズから西部に嫁いできた元・高級娼婦のジル(クラウディア・カルディナーレ)は、何者かに家族全員を殺され、広大な荒地の相続人となった。莫大な価値を秘めたその土地の利権をめぐり、ジルは、鉄道会社に雇われた殺し屋フランク(ヘンリー・フォンダ)、家族殺しの容疑者である強盗団のボス、シャイアン(ジェイソン・ロバーズ)、ハーモニカを奏でる正体不明のガンマン(チャールズ・ブロンソン)らの熾烈な争いに巻き込まれていく―。

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