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女優 原田美枝子が母のために作り上げたドキュメンタリー。老いを見守る家族それぞれに、愛おしい物語がある。
【終了日:2020年12/18(金)】
【監督】原田美枝子
【キャスト】原田ヒサ子,石橋大河,石橋エマニュエル,優河
2019年/日本/24分/DCP
12月05日(土)〜12月11日(金) |
15:05〜15:35 |
---|---|
12月12日(土) |
13:50〜14:20 |
12月13日(日) |
17:45〜18:15 |
12月14日(月)〜12月18日(金) |
13:50〜14:20 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,000 | ¥1,000 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,000 | ¥1,000 | ¥1,000 |
【女優 原田美枝子が、自ら制作・撮影・編集・監督を手掛け、母のために作り上げたドキュメンタリー。老いを見守る家族それぞれに、愛おしい物語がある。】
認知症が進み、まるで我が事のように娘の人生を語りだした、女優・原田美枝子の母、ヒサ子。認知症の人は、自分が一番輝いていた時代に戻ることが多いけれど、自分以外の人の記憶を語るということは珍しいという。母の記憶が娘の人生とオーバーラップしていることに驚いた美枝子は、母の人生を振り返り、母の心の中に残されていた夢を叶えようと思い立つ。
15歳から女優として、黒澤明、増村保造、勝新太郎、深作欣二、平山秀幸といった錚々たる映画監督の作品に出演し、45年もの間カメラの前に立ってきた美枝子が、初めてカメラの後ろから母を見つめる。そこに映し出されたのは、娘と一心同体で生きてきたヒサ子の時間。スクリーンを通してそれを共有し、私たちはそれぞれの人生を振り返る。
美枝子の長男の石橋大河(VFXアーティスト)、長女の優河(シンガーソングライター)、次女の石橋静河(女優)ら孫たちをはじめ、母ヒサ子の映画を作る美枝子の思いに賛同する人々が協力し、90歳の女優デビューとなる撮影のカチンコボードが叩かれた――
【『私ね、15の時から、女優やってるの。』】
私の母、原田ヒサ子。 認知症が進んで、一人暮らしができなくなり、今は、介護施設でお世話になっている。
数年前、体調を崩して入院した。病院のベッドで、母が突然こう言った。
『私ね、15の時から、女優やってるの。』
私はとても驚いてしまった。
何故なら、15の時から女優をやっているのは、母ではなく、私なのだから。
母、ヒサ子は、昭和4年生まれ。10代で第二次世界大戦を経験し、20代で、オフセット印刷工の、原田喜代和と結婚。
高度成長期には、パートで働きながら3人の子供を育ててきた。
子供は、親の気持ちなど知らずに育つ。
親は、子供と一心同体になって生きてきた。我が事のように、娘の人生を語る母。
“女優”とは? その苦労とは?
“私”は、ふと思い立つ。
“母”を女優として、ワンカットでも撮影して、映画として公開したら、“母”は、“女優”になれる、と。
母の中に、女優として生きてみたかったという思いがあったとするなら、その夢を現実にしてみよう。
母に育ててもらった娘と孫たちが、 “おばあちゃん”を、“女優”として撮影する。
そして、カメラが映し出したのは…。
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