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ベートーヴェンの傑作「弦楽四重奏曲第14番」を人生に重ねた、珠玉の人間ドラマ
【原題】A LATE QUARTET
【監督】ヤーロン・ジルバーマン
【キャスト】フィリップ・シーモア・ホフマン,キャサリン・キーナー,クリストファー・ウォーケン
2012年/アメリカ/106分/角川書店/DCP上映
12月28日(土)〜12月31日(火) |
11:50〜13:40 |
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1月02日(木)〜1月03日(金) |
11:50〜13:40 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
不世出の天才作曲家ベートーヴェンが、亡くなる半年前に完成させた、弦楽四重奏第14番。ベートーヴェンは、全7楽章を“アタッカ”で、つまり途切れることなく演奏するべきだと言い遺した。だが、その言葉に従えば、演奏の途中で楽器をチューニングすることは不可能だ。そう、これは狂っていく音程の中で演奏するという、画期的な名曲なのだ。そんなベートーヴェンの傑作に、深くインスパイアされた映画が誕生した。歪んでいく音色のなかに、調和を探し続けなければならない演奏に、人生そのものを重ねた物語だ。
すべては、チェリストの突然の引退宣言から始まった。結成25周年を迎えた世界的に有名な弦楽四重奏団〈フーガ〉が、記念の年の演奏会のリハーサルを始めたその時、チェリストが不治の病を宣告されたのだ。動揺したメンバーは、自分たちでさえ予期しなかった言動に走り始める。第1を弾きたいと言い出す第2バイオリン、それを止めようとするビオラの妻。夫婦の亀裂が招いた、娘の衝撃的ともいえる反抗、そしてチェリストの秘めた決意──果たして、演奏会の幕は上がるのか──?
弦楽四重奏団フーガ結成25周年前夜。チェリストの突然の引退宣言から、ドラマは始まった。
冷徹なまでに精確な演奏で客を魅了する第一バイオリンのダニエル、色彩と質感を与える第二バイオリンのロバート、深みを添えるビオラのレイチェル、そして、チェロのピーターが完璧な四角を支えている。ある日、チェリストのピーターがパーキンソン病の告知を受ける。今季をもって引退したいと申し出るピーターに、残されたメンバーは動揺を隠せない。憤り、嫉妬、ライバル意識、家庭の不仲、不倫。それまで抑えてきた感情や葛藤が露呈し、不協和音が響きはじめる。バラバラにくずれ始めた”四角”に、最終楽章の幕は上がるのか。
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