水平線 screen ベティ

主演・ピエール瀧 × 監督・小林且弥
映画『凶悪』で出会った二人が ふたたびタッグを組む‼
【終了日:2024年5/24(金)】

【監督】小林且弥
【キャスト】ピエール瀧,栗林藍希,足立智充,内田慈,押田岳,円井わん,高橋良輔,清水優,遊屋慎太郎,大方斐紗子,大堀こういち,渡辺哲
2023年/日本/119分/マジックアワー/DCP

5月11日(土)〜5月17日(金)
09:45〜11:55
5月18日(土)〜5月24日(金)
12:45〜14:55
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,200
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,200
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
◎5/1~5/31学生応援プライス500円対象
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ある遺骨をめぐる 父と娘の物語

心に傷を抱えたまま、高齢者や生活困窮者を相手に散骨を請け負う主人公・井口真吾をピエール瀧が重厚さと軽妙さをたたえながら人間味豊かに演じる。真吾の一人娘で、水産加工場で働く奈生には、TVドラマ「his ~恋するつもりなんてなかった~」、映画『青葉家のテーブル』(21/監督:松本壮史)などで注目される若手女優、栗林藍希が好演。ほか足立智充、内田慈、押田岳、円井わん、渡辺哲らドラマや舞台と幅広く活躍する実力派キャストが名を連ねる。監督は本作が長編映画監督デビューとなる小林且弥。小林監督は2001年に俳優としてのキャリアをスタートさせ、主演映画『ランニング・オン・エンプティ』(10/監督:佐向大)や『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10/監督:白石和彌)、映画『あゝ、荒野』(17/監督:岸善幸)、TVドラマ「レディ・ダヴィンチの診断」(16/CX)など多数出演。2022年に映像プロジェクト集団【STUDIO NAYURA】を設立し神奈川芸術劇場(KAAT)にて舞台「象」(22)を演出。またオムニバス映画『無情の世界』(23/監督:佐向大・山岸謙太郎・小村昌士)では企画・プロデュースを手掛けるなどプロデューサー、演出家、映画監督と多岐にわたって活躍している。映画『水平線』主演、ピエール瀧とは、2013年に白石和彌監督『凶悪』でヤクザの兄貴役と舎弟役で共演し意気投合。自身初の監督作品の主演にはピエール瀧しかいないと切望し、今回、俳優×監督としての再タッグが実現した。

福島を舞台に大切な人の突然の不在に立ち止まってしまった親子が、ある遺骨を巡って葛藤し、ゆっくりと向き合っていく姿を丁寧に見つめた意欲作。

<ものがたり>
震災で妻を失った井口真吾(ピエール瀧)は福島の港町で娘の奈生(栗林藍希)と二人暮らし。酒好きでだらしない一面もあるが、生活困窮者や高齢者を相手に格安で請け負う散骨業を営んでいる。一方、水産加工場で働く奈生は遺骨の見つからない母の死を未だ消化できないでいた。そんな日々の中、松山(遊屋慎太郎)という若い男が亡くなった兄の散骨の手続きにやってくる。何か複雑な事情を抱えた様子を察する真吾だったが、その遺骨を預かる。ある日、ジャーナリストの江田(足立智充)が真吾の元を訪れ、先日持ち込まれた遺骨が世間を一時震撼させた殺人犯のものであると告げる。震災で多くの人が眠るこの海に殺人犯の骨を撒くのかと言う江田に対し、無関係な人間が口を出すことじゃないと相手にしない真吾。しかしその後も被害者家族と真吾のやりとりをSNSで拡散するなど、江田の執拗な取材は続く。拡散された動画を目にした奈生は言葉を失う。奈生から強く散骨を反対された真吾は、遺骨の見つからない妻への思いも相まって、「骨に価値なんかない」とはぐらかすが、奈生は「ほんの一欠片だけでもお母さんの骨が欲しい」と呟き、家を出て行ってしまう。

葛藤の末、真吾は江田の誘いに乗り遺骨を返しに行くが、除染現場で懸命に働く松山の姿を目の当たりにし、踵を返す。船を借り、一人沖へと出た真吾は朝焼けの海へ遺灰を散骨する。そして、散骨を巡って真吾と奈生は積年の思いをぶつけ合うが―――。

(C)2023 STUDIO NAYURA

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