残響のメロディ魂の放浪者ニコ、最後の旅路 screen ジャック

本作品の公開予定:時期未定

その歌声は魂の救済か、破滅の始まりか

【原題】Nico, 1988
【監督】スザンナ・ニッキャレッリ
【キャスト】トリーヌ・ディルホム,ジョン・ゴードン・シンクレア,アナマリア・マリンカ,サンドル・フュンテク
2017年/イタリア・ベルギー/93分/NEGA/DCP

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アメリカのロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの歌姫として知られ、ポップアートの旗手アンディ・ウォーホルのミューズとして60年代に一世を風靡したドイツ人のニコ。本作は彼女の華やかな栄光の時代ではなく、1988年に彼女が49歳で亡くなる直前の2年間に焦点をあてた異色の音楽伝記ドラマ。

1986年、英マンチェスターで孤独に暮らすニコは、過去の名声から距離を置き、ヨーロッパ各地を巡るツアーに出るが、その旅は薬物依存や不安定な精神、周囲との軋轢といった問題と向き合う過酷なものだった……。ステージ上の姿と私生活の葛藤を交錯させながら、「ニコ」という偶像から脱却し、ひとりの女性=クリスタ(本名)として生き直そうとする彼女の姿をリアルに描く。アラン・ドロンとの間に生まれた息子アリとの関係や、東欧でのアンダーグラウンド公演などを通して、ニコの音楽性と人生が再び始動していく過程が静かに浮かび上がる。

監督は、『キアラ』(22)がベネチア国際映画祭でリッツァーニ賞、ソッリーゾ・ディベルソ賞、SIGNIS賞を受賞したイタリア人女性監督のスザンナ・ニッキャレッリ。
主演のトリーヌ・ディルホムは、アカデミー賞外国語映画賞受賞作『未来を生きる君たちへ』(10)他でデンマーク映画批評家協会が主催するボディル賞で最多(8度)受賞女優の称号を誇る、国民的俳優。2014年には、ミシェル・ゴンドリー、グレタ・ガーウィグ、トニー・レオン、クリストフ・ヴァルツらとベルリン国際映画祭の審査員を務めるなど、国際的にも評価されている。本作では自ら歌唱も担当。神話化されたロックスターではなく、怒りや弱さを抱えた等身大の人間としてのニコを体現する。

新しいマネージャー・リチャード役で『グレゴリーズ・ガール』(80)主演のジョン・ゴードン・シンクレア、ヴァイオリニスト・シルヴィア役で、2007年のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作『4ヶ月、3週と2日』でパームスプリングス国際映画祭などで主演女優賞を受賞したアナマリア・マリンカが出演。

華やかな伝説の裏側にある孤独と再生を描いた本作は音楽映画であると同時に、ひとりの女性の晩年を描く人間ドラマとして世界各国で高評価を獲得。ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門の最優秀作品賞をはじめ、伊アカデミー賞が主催するダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞の脚本賞、サウンド賞、メイクアップ賞などを受賞している。

本作は、1980年代後半の空気感を演出するために1:1のスクエアフォーマットを採用した。ジョナス・メカス監督に1960年代のニコやアンディ・ウォーホルなどの実際の映像素材を借りて編集したフラッシュバック映像は必見である。

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