イタリア・漁師町キオッジャを舞台に、異国からやってきた二人の心の交流を詩情豊かに描く感動作
【監督】アンドレア・セグレ
【キャスト】チャオ・タオ, ラデ・シェルベッジア, マルコ・パオリーニ, ロベルト・チトラン, ジュゼッペ・バッティストン
2011年/イタリア,フランス/98分/アルシネテラン/DCP上映
7月06日(土)〜7月12日(金) |
10:05〜11:50 18:25〜20:10 |
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7月13日(土)〜7月19日(金) |
11:50〜13:30 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
"小さなヴェニス"と呼ばれるラグーナ(潟)に浮かぶ美しい漁師町― キオッジャ。中世さながらの建物が並び、石橋、石畳、様々な漁船が行き交う運河、漁具を担ぐ男たちの姿など、素朴な雰囲気をもった町である。観光客で溢れる派手なヴェニスとは違い、地元の人々が昔ながらの生活を活き活きと送っており庶民的な空気が漂う。
海辺に佇む小さな酒場"オステリア"には毎晩のように地元の男たちが集まり、酒を交わしながらカードゲームをしたり、仕事の話やくだらない冗談話で盛り上がっている。そこを覗けば、小さな町で生きる人々の様々な生き方が見えてくる。キオッジャに住む人々の憩いの場であり、大切な心の拠りどころであるのと同時に、人々の日常・人生・生き様が詰まっている場所なのだ。
そんなオステリアで出会った常連客のべーピとシュン・リーは、お互い異国の地からやって来たという共通点から、二人にしか分りえない孤独を美しい詩を通して分かち合っていく。次第に二人はかけがえのない存在となり、大切な心の拠りどころになる。しかし、そんな二人の交流は長くは続かなかった―。
世界各国の映画賞を受賞し、"もっとも美しいイタリア映画のひとつ"と称された本作。シュン・リーを演じるのは、中国の巨匠ジャ・ジャンクー監督のミューズとして彼の作品に出演し続け、『長江哀歌』で2006年ヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞した実力派女優チャオ・タオ。べーピ役は『ビフォア・ザ・レイン』で一躍有名俳優になり、以後『M:I-2』『バットマン ビギンズ』など多くの作品で世界的に活躍しているラデ・シェルベッジアが演じる。
監督を務めたのは、多くのドキュメンタリー作品を手掛けてきたアンドレア・セグレ。どのワンシーンを切りとっても全てが美しく、心情を投影しているような詩情豊かな情景は、静かながらも深く大きな感動を与えてくれる。
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