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マキタスポーツ×池松壮亮。このままじゃ終われねえ、まだまだいける【1週限定上映】
【監督】月川翔
【キャスト】マキタスポーツ,池松壮亮,佐野史郎,野間口徹,デビット伊東
2014年/日本/109分/トリクスタ /DCP上映
5月23日(土)〜5月29日(金) |
19:10〜21:00 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
山下敦弘監督の『苦役列車』からNHK朝ドラ『花子とアン』まで。稀代の才能で、マルチな芸人としてのみならず俳優として抜きん出た存在感を発揮しているマキタスポーツ。そして、『愛の渦』『大人ドロップ』『僕たちの家族』『海を感じる時』『紙の月』と、2014年は毎月のように新作が公開され、主演、助演にかかわらず、唯一無二の印象をスクリーンに刻みつける日本映画の申し子、池松壮亮。いま、旬のふたりが顔をあわせたら?
映画『この世で俺/僕だけ』は、その骨太なタイトルが証明しているように、マキタ/池松という「映画的ドッキング」を、これ以外にはないかたちで視界におさめた強力なパンチ作である。
顔面を腫らしたふたりの男が荒野を歩いていく。ひとりはスーツ姿のしがない中年男。もうひとりは、学ランを羽織った不良少年。本来、同じ場所にいるはずのない男たちが、決して馴れ合うことなく、けれども真っ直ぐ同じ志で歩いていく――
獰猛な、ある種の予感だけを叩きつける映画の幕開けに導かれるように、わたしたちは直感に満ちた物語を体験することになる。
かつてバンドを組み、パンクな魂と共に生きていた伊藤博(マキタスポーツ)。彼のこころにはいまも「弾丸アームストロング」という曲が鳴り響いているが、現実は、上から押しつけられる仕事を淡々とこなす、中年サラリーマンのしがない日常が転がっているだけだった。仲間と一緒に、カツアゲをつづけている不良高校生、黒田甲賀(池松壮亮)。彼の根底にあるのは、警察官の父親、晃司(羽場裕一)への屈折した想いだったが、それを吐き出す機会はなかなか訪れなかった。
縁もゆかりもないふたりは、けれども、ある朝、同じテレビ番組で、ある「ラッキーアイテム」に出逢う。伊藤は、その「ラッキーアイテム」に従って、コンビニの前に停めてあった車を強奪。それを「感じた」甲賀も、突き動かされるように、バイクで車を追った。甲賀は伊藤を捕まえ、車の主に、車を返そうとするが、車の後部座席に置かれた段ボール箱に赤ん坊がいたことから、異変を感じる。
車の主である、怪しげな男は、ほんとうにこの子の父親なのか?
取り引き現場に現れた、強面の男たちから、直感で逃げ出す伊藤と甲賀。ふたりは、やがて、赤ん坊が、この街の再開発に反対する政治家、大隈泰三(野間口徹)の子供であり、彼の立候補を阻もうとする市長、犬養亨(佐野史郎)の指示で、ヤクザ、浜口英雄(デビット伊東)が行なった偽装誘拐であることを知る。
このままでは、自分たちが誘拐犯に仕立て上げられてしまう!
思い切って晃司に連絡したものの、警察さえも味方にはなってくれないことを直感した甲賀は、伊藤と共に、自力で大隈の許に、赤ん坊を届けることを決意。
こうして、伊藤と甲賀の、果てしない逃避行がはじまった。
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