リリー・フランキー主演。見えずとも、指先が感じる貝の螺旋。
【終了日:3/25(金)】
【監督】坪田義史
【キャスト】リリー・フランキー,寺島しのぶ,池松壮亮,橋本愛,普久原明
2016年/日本,アメリカ /ビターズ・エンド/DCP
2月27日(土)〜3月03日(木) |
11:40〜13:15 15:30〜17:05 19:25〜20:55 [レイト] |
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3月04日(金) |
11:40〜13:15 15:30〜17:05 |
3月05日(土)〜3月11日(金) |
15:40〜17:10 21:10〜22:40 [レイト] |
3月12日(土)〜3月18日(金) |
21:15〜22:45 [レイト] |
3月19日(土)〜3月25日(金) |
19:10〜20:45 [レイト] |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
イラストレーター、作家、ミュージシャン、エッセイスト…数々の顔を持ち、俳優として『そして父になる』『凶悪』で各映画賞を総ナメにしたリリー・フランキーが『盲獣vs一寸法師』(01)以来の単独主演作として挑んだ『シェル・コレクター』。本作では、孤独を愛し、妻子と離れて暮らす盲目の貝類学者という難役を演じた。島へ流れ着き、学者の運命を翻弄する女、いづみを演じるのは『ヴァイブレータ』『キャタピラー』など、日本映画界に不可欠な女優、寺島しのぶ。学者の息子で父親との関係に葛藤し、複雑な感情を内包する光役に、『ぼくたちの家族』『紙の月』により受賞が続く池松壮亮、島の有力者の娘でいづみと同じ奇病に冒された少女・嶌子には『寄生獣』『残穢』と話題作の公開が相次ぎ進化を続ける若手実力派女優、橋本愛。また、ジャームッシュ作品のプロデューサーとして知られるジム・スタークが出演しているのも、映画ファンには見逃せない。現代日本映画界に奇跡的に生み落とされた稀有な映像世界を個性派豪華キャストたちが紡ぎだす!
【貝が魅せる螺旋の美しさ、沖縄の海と空の雄大さ・・・・偉大な自然の前で、ちっぽけな人間はどう生きていくのか。】
貝の美しさと謎に魅了され、その世界で名を成した盲目の貝類学者は、沖縄の離島で厭世的生活を送っていた。しかし、島に流れ着いたいづみの奇病を偶然にもイモガイの毒で治してしまい、それを知った人々が奇跡的な貝による治療を求めて次々と島に押し寄せる。いづみと同じ謎の奇病を患った少女・嶌子の治療を望む者、奇跡を起こした父の噂を聞きつけやってくる疎遠だった息子・光……。人との関わりを避け続けてきた学者の静かだった生活は一変する。
イモガイの毒は果たして奇跡的な薬なのか、それとも毒に過ぎないのか。蔓延する奇病は、自然が人間に与えた警鐘なのか。そんな疑問の中、孤島近くの火山は静かに活発化していく……。
【リリー・フランキー、15年ぶりの単独主演作で盲目の貝類学者に!個性派豪華キャストが紡ぎだす、稀有な映像詩世界。】
全編に渡って映し出される沖縄・渡嘉敷島の目を見張るほどに美しい海、海中の生物たち。様々な形で螺旋を描く官能的な貝の数々。美しい自然の姿に圧倒されるとともに、イモガイの毒、奇病、火山など、自然が発する悲痛な叫びも映し出される。偉大な自然のなかで、如何にして小さな人間は生きるのか、その術を見つけ出そうともがく様が紡がれる。
【STORY】
沖縄のとある小さな島。まるで貝のような小さな小屋が海岸近くにたたずんでいる。
海辺を歩く、ひとりの貝類学者。拾い上げた美しい貝を指でなぞる。
採集した貝を茹でて、中身を丁寧にピンセットでかき出していく。指先で何度も汚れを確認しながら、使い古した道具を器用に使って貝殻を磨く。しかし、その目線は美しい貝ではなく宙へ向けられている。盲目なのだ。
ラジオでは世界中で蔓延している奇病についてのニュースを報じている。手足の痺れから始まり、皮膚病変を伴い重症化すると死に至る。原因は不明で治療法も見つかっていないという。
ある日、山岡いづみという女が島に流れ着く。いづみの震える手には赤く痛々しい皮膚病変が見て取れた。
「こんなところにひとりで寂しくない?」といづみ。貝類学者は答える「孤独は、親密なものだよ」。
いづみの曲がった右手は、動かすこともままならないようだ。
ある日、貝類学者は新種のイモガイを見つけ、水槽に入れる。その夜、貝類学者が小屋に戻るといづみが倒れていた。イモガイを入れたはずの水槽がひっくり返っている。いづみの腕には貝に刺された跡があった_
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