孤独な暗殺者の愛と挫折。巨匠ベルトルッチの代表作!
【終了日:3/11(金)】
【原題】Il conformista
【監督】ベルナルド・ベルトルッチ
【キャスト】ドミニク・サンダ,ジャン=ルイ・トランティニャン,ピエール・クレマンティ,ステファニア・サンドレッリ
1970年/イタリア,フランス,西ドイツ /110分/コピアポア・フィルム /DCP
3月05日(土)〜3月11日(金) |
13:40〜15:30 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
【孤独な暗殺者の愛と挫折を鮮烈な映像美で描いた、鬼才ベルトルッチの傑作!】
『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)、『1900年』(1976)など常に世間を挑発する問題作を発表し、『ラストエンペラー』(1987)で世界的な成功をおさめたベルトルッチ監督。彼の日本デビュー作で、公開から40年以上経た現在も‟最高傑作”の呼び声が高い『暗殺の森』が高画質のデジタル・リマスター版で劇場に登場します。イタリア文学の巨人アルベルト・モラヴィアの『孤独な青年』をもとにつくられた本作は、第二次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台に、幼少期のトラウマを抱える青年がファシストの暗殺者へと変貌を遂げるさまをクールな映像美で描く。反ファシズム運動家の大学教授殺害を命じられた青年は教授夫妻に近づくが、若く美しい夫人に心を奪われて・・・・・・。主人公の心象風景としてファシズムに席巻されたヨーロッパの荒廃を巧みに表現したデカダンス風味のフィルム・ノワール。今見ても斬新な魅力にあふれた作品です。
【ジャン=ルイ・ロランティニャンとドミニク・サンダの繊細な演技が魅せる】
孤独な青年像を繊細に演じ切ったのは、今やヨーロッパを代表する俳優となったジャン=ルイ・トランティニャン(『愛、アムール』)。美貌の教授婦人役には、今年デジタル・リマスター版が再公開された『やさしい女』で鮮烈なデビューをし、本作の出演がきっかけで大ブレイクしたドミニク・サンダ(『1900』)。前作とは打って変わって、妖艶な大人の女を見事に演じています。音楽はフランソワ・トリュフォーとのコンビで名高いジョルジュ・ドルリュー(『突然炎のごとく』)。鮮やかな色彩美と、光を影を絶妙に生かした映像を手がけたのは、ベルトルッチの美学を長年に渡って支えた名カメラマン、ヴィットリオ・ストラーロ(『地獄の黙示録』)。歪んだ恋愛感情と来るべき世界大戦の不安な空気を、痺れるような緊張感で描いた本作。イタリア現代史をテーマにした心理サスペンスと共に、1930年代の美しいファッションに身を包んだ俳優たちの輝くような美しさもぜひご堪能ください。
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