家もなく、法もなく。自由と孤独の果てに、ひとりの少女が死んだ。時代を切り開いた映画作家、アニエス・ヴァルダの最高傑作!
【終映日:2023年1月6日(金)】
【原題】Sans toit ni loi
【監督】アニエス・ヴァルダ
【キャスト】サンドリーヌ・ボネール,マーシャ・メリル,ステファン・フレス,ヨランド・モロー,ジョエル・フォッス,パトリック・レプシンスキ
1985年/フランス/106分/ザジフィルムズ/DCP
12月24日(土)〜12月30日(金) |
13:15〜15:05 |
---|---|
12月31日(土) |
09:50〜11:40 |
1月02日(月)〜1月06日(金) |
09:50〜11:40 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,200 |
セルフポートレイトの集大成とも言うべき遺作『アニエスによるヴァルダ』を発表後、2019年3月、生涯現役を貫いて90歳で逝った映画作家アニエス・ヴァルダ。劇映画『幸福(しあわせ)』、『5時から7時までのクレオ』『歌う女、歌わない女』、ドキュメンタリー『落穂拾い』『顔たち、ところどころ』…。フィクション、ノンフィクションを自由に行き来して、傑作を数多く遺したヴァルダの、劇映画の最高傑作と言われるのが『冬の旅』である。
1985年ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。フランス本国では作品の評価はもちろん、興行面でもヴァルダ最大のヒット作と言われているが、題材の難しさゆえか日本では公開まで6年を要し、興行も成功に至らず、作品も正当に評価されたとは言い難かった。
しかし30年以上の歳月を経て2022年3月に東京・国立映画アーカイブの特集《フランス映画を作った女性監督たち―放浪と抵抗の軌跡》での一度限りの上映は大盛況。死後3年を経てミッシングピースを埋めるかのように『冬の旅』再評価の機運が高まっている。
【STORY】
冬の寒い日、フランス片田舎の畑の側溝で、凍死体が発見される。
遺体は、モナ(サンドリーヌ・ボネール)という18歳の若い女だった。
モナは、寝袋とリュックだけを背負いヒッチハイクで流浪する日々を送っていて、道中では、同じく放浪中の青年やお屋敷の女中、牧場を営む元学生運動のリーダー、そしてプラタナスの樹を研究する教授などに出会っていた。
警察は、モナのことを誤って転落した自然死として身元不明のまま葬ってしまうが、カメラは、モナが死に至るまでの数週間の足取りを、この彼女が路上で出会った人々の語りから辿っていく。
人々はモナの死を知らぬまま、思い思いに彼女について語りだす。
(C)1985 Cine-Tamaris / films A2
月例イベント
ブログ