谷川さん、詩をひとつ作ってください。 screen ジャック

公式サイト: http://tanikawa-movie.com/

「自らの言葉で語る人々」と「自らの言葉を探す詩人」の映画【1週限定上映】

【監督】杉本信昭
【キャスト】谷川俊太郎
2014年/日本/82分/モンタージュ/ブルーレイ

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1月31日(土)〜2月06日(金)
11:50〜13:20
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,000
会員 ¥1,200 ¥1,000 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
・2/1(日)上映後、
 杉本信昭監督による舞台挨拶

パンフレットをネットショップで販売中

“詩は人々の日常と向き合えるか”

「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」は、詩人谷川俊太郎が東日本大震災について書いた詩『言葉』を入り口にして、様々な土地で暮らす人々が発するかけがいのない言葉を追い、そこに潜む喜びや悲しみから再び谷川さんの詩が生まれるまでを描いたドキュメンタリーである。
今のこの国では、与えられた言葉、多数派の言葉を使っていれば楽に生きられる。自分の言葉を探すことは生き難さに繋がるのだ。しかし映画に登場する人々は、自分の言葉を自分で探し出そうともがき、ときにはそれを呑み込んで無言を貫こうとする。谷川さんもまたそれらの言葉や無言を受け止め、自分の言葉=詩を探し出そうとする。多数派の生き易さに迎合しないという意味で、人々も詩人谷川さんも同じ地平にいる。
彼らの潔い生き方と孤独を恐れない覚悟を伝えること、そして彼らの真摯な日常には「自らの言葉」があると伝えることが、この映画の一番の目的である。

谷川さんは、映画に登場する人々に対して「果たして詩は彼らの日常、彼らの言葉に向き合えるだろうか」と言った。
彼らとは、福島県相馬市の女子高校生、大阪釜ヶ崎の日雇労働者、東京の農家、長崎諫早湾の漁師、青森の霊媒・イタコである。この人々と映画が出会うまでには実に2年の年月がかかった。
監督の杉本は「自分の言葉を持つ人」という実に大雑把な切り口でアンテナを張ったが、予想通りそのような人にはなかなか巡り会えず、結局ほぼ偶然、あるいはただの勘で、彼らに登場してもらうことになった。
結果的には、それぞれの人が「今」を生きるために、良いことも悪いことも、全てから目を反らさず誠実に向き合っていた。彼らの話はとり留めもないように聞こえるが、そこには『自分のことを自分の言葉で話したい』という熱と、今立っている地面を踏みしめている強さがあった。
だからこそ彼らは、本人の心配をよそに、谷川さんの詩をまるでずっと前から知っていたように朗読できたのだ。
その事実は、谷川さんの詩が人々に向き合ったというより、人々の中に谷川さんの詩を芽吹かせる土壌がすでにあったということを物語っている。

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