ひそひそ星 screen ベティ

公式サイト: http://hisohisoboshi.jp

鬼才・園子温監督が、構想25年を経て結実したモノクロームのSF作品!
【終了日:6/3(金)】

【監督】園子温
【キャスト】神楽坂恵,遠藤賢司,池田優斗,森康子
2015年/日本/100分/日活 /DCP

十分余裕をもってお座りいただけます。
5月14日(土)〜5月20日(金)
15:35〜17:25
19:30〜21:10 [レイト]
5月21日(土)〜5月27日(金)
15:20〜17:05
5月28日(土)〜6月03日(金)
17:05〜18:50
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,000
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
前売り券を1,500円にて販売中
販売場所:劇場窓口(公開前日まで)、ネットショップ(5/10(火)まで)

前売り券特典:ポストカード
5/14(土)15:35の回上映後、初日舞台挨拶
登壇者:神楽坂恵さん、園子温監督、大島新監督

※「園子温という生きもの」も初日舞台挨拶あり。
5/14(土)17:35の回上映前、初日舞台挨拶
登壇者:大島新監督、小室直子さん(本作プロデューサー)
※舞台挨拶回チケットは5/7(土)より劇場窓口にて先売りチケットとして販売開始。前売券は要引換。
オンラインチケット購入はこちら

距離と時間に対するあこがれは、人間にとって心臓のときめきのようなものだろう。

常に時代を挑発し、世の凝り固まった常識に疑問符を投げかける映画監督・園子温。本作『ひそひそ星』は、この鬼才が自ら2013年に設立したシオンプロダクションの第一回作品である。『地獄でなぜ悪い』(13)『ラブ&ピース』(15)と同じく、園子温が20代の時に書き留めていたオリジナルの物語が、“いま”を映す映画として満を持して産声を上げる。構想25年を経て結実したモノクロームのSF作品だ。
主人公はアンドロイドの女性。鈴木洋子“マシンナンバー722”は、昭和風のレトロな内装の宇宙船レンタルナンバーZに乗りこみ、静寂に包まれた宇宙を何年も旅している。いくつもの寂しい星に降り立っては、すでに滅びゆく絶滅種と認定されている人間たちに大切な思い出の品を届けるために……。
2014年10月に撮影された本作は、園子温の伴侶である女優・神楽坂恵を主演に、日本映画の最前線で活躍するなじみの超一流スタッフたちで作り上げられた。東宝スタジオに大きな宇宙船のセットを組むと同時に、“3.11”の傷跡濃い福島県の富岡町・南相馬・浪江町に赴きロケを敢行。地元住民たちの協力を得て、記憶と時間、距離への焦燥を、“ひそひそ”と声のトーンを落とした特異なセリフ回しで描き出した。またカリスマ・ミュージシャンの遠藤賢司、ベテラン女優の森康子らが数少ない“人類”の役で出演している。 この静謐で、たおやかながらも、深い哀切に裏打ちされた独特のポエジーに満ちた映画世界は、性や暴力といったセンセーショナリズムの人ではなく、元来の詩人としての園子温を全世界に印象づけるだろう。例えば樹木や風、水に浸された廃墟美のイメージは、ロシア出身の巨匠監督、アンドレイ・タルコフスキー(1932年生~86年没)の残響を感じさせるものだ。
もちろんモノクローム映像は園子温の初期の傑作『部屋/THE ROOM』(94)を想い出させるし、“3.11”を経たあとの未来展望の考察は、『ヒミズ』(11)『希望の国』(12)に続く、今の日本人に課せられた(しかし一部には早くも忘却されつつもある)最も重要なテーマである。
すでに国内外で人気監督となった園子温が、かつての大島渚や若松孝二といった偉大な先人に倣うように、自身の独立プロダクションで、むきだしの作家性をぶつけた珠玉の野心作を放った。
大型の商業映画から先鋭的なインディペンデント作品まで、縦横無尽にスクリーンを駆け回り始めた鬼才の新たなステージが始まる──。
2015年9月カナダのトロント映画祭でワールドプレミアされた本作は、トロント映画祭に毎年登場する園子温作品『希望の国』(12)『地獄でなぜ悪い』(13)『TOKYO TRIBE』(14)とは、まったく異なる趣のミニマリスト・サイファイ(Minimalist Sci-Fi)が現れたと会場は熱狂の渦となり最優秀アジア映画賞が授与された。

【STORY】

人類はあれから何度となく大きな災害と大きな失敗を繰り返した。その度に人は減っていった。宇宙は今、静かな平和に包まれている。機械が宇宙を支配し、人工知能を持ったロボットが全体の8割、人間は2割になっている。すでに宇宙全体で人間は、滅びていく絶滅種と認定されている。科学のほとんどは完結しているが、人間は昔と同様、百年生きるのがせいぜいだ。人間の人口は、宇宙の中でしだいに消え入るローソクの火のようだ。
アンドロイドの鈴木洋子 マシンナンバー722 は、昭和レトロな内装の宇宙船レンタルナンバーZに乗り込み、相棒のコンピューターきかい6・7・マーMと共に、星々を巡り人間の荷物を届ける宇宙宅配便の配達員をしている。宇宙船での旅はたいくつ極まりない。しかし、マシンである洋子は退屈を感じないし、まめに船内を掃除したり、旅を記録したり、相棒のきかい6・7・マーMの故障を修理したりで長い宇宙時間をマシンらしく過ごしている。
人間に届ける荷物は、帽子だったり、えんぴつや、洋服だったりとさほど重要に見えるものはない。配達には何年もの年月がかかるのだが、マシンである洋子には、なぜ人間が物体をどんな距離にでも瞬時に移動できるテレポーテーションがある時代に、数年もの時間をかけて物を届けるのか理解ができない。洋子は“距離と時間に対する憧れは、人間にとって心臓のときめきのようなものだろう“と、推測している。洋子は様々な星、ウルツ星やパラスゼロ星に降り立ち、かつて人々でにぎわった街や海辺に荷物をとどけていく。荷物を受け取る人々の反応は様々だが、誰もがとても大切そうに、荷物をひきとっていく。30デシベル以上の音をたてると人間が死ぬおそれがあるという“ひそひそ星”では、人間は影絵のような存在だ。洋子は注意深く音をたてないように、ある女性に配達をする。すると・・・。

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