沖縄戦の玉砕の真実と記憶を掘り起こす
【監督】朴壽南
2012年/日本/132分/ブルーレイ上映
8月10日(土)〜8月16日(金) |
12:00〜14:15 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
朝鮮人軍属と慰安婦の実相を描いた『アリランのうた―オキナワからの証言』(1991年)に続く朴壽南監督の第3作『ぬちがふぅ(命果報)―玉砕場からの証言―』が、この春、完成いたしました。太平洋戦争末期の沖縄戦における慶良間(けらま)諸島の住民が強制された「玉砕」、そして朝鮮半島から連行されてきた軍属と慰安婦たちの「玉砕」とは何か―。
太平洋戦争末期、‘鉄の暴風’にさらされ、約20万人が死亡した沖縄戦。1945年3月26日、米軍が最初に上陸をめざした慶良間諸島では日本軍が島の住民へある命令を下していた。「玉砕」、つまり集団自決命令である。渡嘉敷島では330名、座間味島178名、慶留間島(げるまじま)では島の人口の半分の命が玉砕の犠牲となった。阿嘉島では日本軍によって、スパイ容疑による住民虐殺や飢餓で多くの住民が犠牲となった。そして慶良間諸島には朝鮮半島から約1000名の若者が軍属として、21名の少女たちが「慰安婦」として連行されている。
朴壽南監督の最新作は、この「玉砕」という美名のもとに強いられた「虐殺」の悲劇の真実を、27名に及ぶ生存者の貴重な肉声で明らかにするドキュメンタリー映画です。
2006年から2008年にかけて沖縄で取材した証言の記録と、20年前(1989年-92年)に撮影し、これまで未公開だったフィルムを、編集に約4年近くかけて織物のように紡ぎ、132分の長編ドキュメンタリーになりました。
生還した人々の肉声によって明かにされる歴史の真実を、一人でも多くの人へ届けたいと願っています。
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