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僕たちの物語は始まったばかりだーミシェル・ゴンドリー監督によるあなたの予想を裏切る青春ドラマ
【原題】THE WE AND THE I
【監督】ミシェル・ゴンドリー
2012年/アメリカ/103分/熱帯美術館/DCP上映
1月25日(土)〜1月31日(金) |
18:15〜20:00 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
『エターナル・サンシャイン』『恋愛睡眠のすすめ』『僕らのミライへ逆回転』といった遊び心にあふれる快作で、日本でも多くのファンの心をつかみ、遂にはハリウッドに進出して『グリーン・ホーネット』というアメコミ大作まで手掛けた奇才ミシェル・ゴンドリー。
彼が『グリーン・ホーネット』製作の傍ら、自らの高校生時代の体験を元に撮影した最もパーソナルな作品、それが『ウィ・アンド・アイ』である。
高校時代、グループの中で役割を演じている他の高校生たちを眺めながら、次第に彼ら個人の本音やルーツが語られてゆく変化を見つめていたというゴンドリーは、それから25年後に舞台をニューヨークのブロンクスに移し、そのアイディアを結実させた。
出演者はブロンクスのコミュニティ・センター「ザ・ポイント」に集まる実在の高校生たち。彼はそこで3年に渡るインタビューを重ね、高校生たちのリアルな感情と人間関係をベースにして、下校バスで起こるティーンエイジャーたちの虚勢や不安や残酷さ、そして、なによりも個々の内に潜む本音を驚くべき鮮やかさで描き出している。
このアマチュアを起用するという手法は『僕らのミライへ逆回転』の中でも使われており、また、パリのポンピドゥー・センター内に設立した『アマチュア・ムービー・ファクトリー』における共同作業とも通底している。 また、全てのストーリーが下校バスの中で演じられながら、そのポップコーンのようにはじける会話に加えて、効果的に差し挟まれる回想や妄想シーンでは、ゴンドリーのトレードマークともいうべきオフビートなビジュアルも健在。多くのゴンドリーファンも納得だろう。
2012年カンヌ国際映画祭監督週間のオープニング作品として上映されると、「彼の最高傑作!」と絶賛する映評を続々と獲得し、ゴンドリーは出演者である高校生たちと一緒にカンヌの上映会場でその栄誉に浴した。
学期の終わりに下校する高校生たちとバスに乗り、夕刻、ハドソン河の河畔に辿り着く頃には、共に旅をした観客たちも当初は無軌道に思えた彼らの行動に一人一人の個性が潜んでいることに気づき、深い共感を覚えるに違いない。
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