「スノーマン」「風が吹くとき」などで知られる絵本作家レイモンド・ブリッグズが、自身の両親について描いた傑作絵本をアニメーションで映画化
【終了日:未定※元旦1/1休館】
【原題】Ethel & Ernest
【監督】ロジャー・メインウッド
【キャスト】ブレンダ・ブレシン,ジム・ブロードベント,ルーク・トレッダウェイ
2016年/イギリス,ルクセンブルク/94分/チャイルド・フィルム,ムヴィオラ/DCP
12月21日(土)〜12月27日(金) |
11:05〜12:45 |
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12月28日(土)〜12月31日(火) |
09:05〜10:40 |
1月02日(木)〜1月03日(金) |
09:05〜10:40 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
何倍の紅茶を一緒に飲んだろう。
ささやかな幸せを大切に生きたふたりの日々に温かな涙があふれる。
【「スノーマン」「風が吹くとき」などの名作が世界中で愛される英国の絵本作家レイモンド・ブリッグズが自身の両親の人生を描いた感動の物語。】
1928年、ロンドン。楽天的で陽気な牛乳配達のアーネストは、生真面目で働き者のメイドのエセルと恋に落ち、結婚。最愛の息子の誕生、第二次世界大戦の苦難、戦後の経済発展を経て、ふたりが同じ年に世を去る1971年までを描いた傑作絵本が原作です。どんな時代にも、ありふれた日々の暮らしの中で、些細なことを笑いあえる時間を大切に生きたエセルとアーネストの姿が、これほどまでに愛おしいのは、この物語が世界中のどこにでもいた多くの父母の物語でもあるからです。
【戦前、戦中そして戦後―激動の時代を懸命に生きた名もなき人々の日常生活の20世紀史。】
手回し式の脱水機やブラウン管テレビ、ダイヤル式の黒電話など、日本人にも懐かしい生活の品々が、映画では丁寧に描かれています。また、英国の階級社会の色濃い1920年代から、ヒトラーの台頭、第二次大戦、ヒロシマへの原爆投下、戦後の若者文化の到来や1969年の月面着陸など、エセルとアーネストの目を通して語られる20世紀の生活史であることも見どころです。
【絵本が動き出したかのような温かな質感の手描きアニメーション。
英国を代表する名優たちと、ポール・マッカートニーの書き下ろしエンディング曲。】
原作者から全幅の信頼をえて本作を作りあげたのは、『スノーマンとスノードッグ』の監督ロジャー・メインウッド。声優陣は、母エセルに、『秘密と嘘』でカンヌ国際映画祭女優賞に輝いたブレンダ・ブレッシン。父アーネストに、『アイリス』『パディントン』などのアカデミー賞俳優ジム・ブロードベント。成長したレイモンドの声は『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』のルーク・トレッダウェイが担当。世界的作曲家カール・デイヴィスが手がけた、それぞれの時代を彩る多彩な音楽も魅力です。またエンディング曲を、ブリッグズの大ファンだというポール・マッカートニーが、自身の母への想いを込めて曲を書き下ろし、自ら歌い演奏しています。
【story】
1928年、ロンドン。貴婦人のメイドとして働く少し昔気質で生真面目なエセルはある日、陽気で楽天的な牛乳配達のアーネストと出会い、2年後に結婚。ロンドン郊外のウィンブルドン・パークに小さな家を25年ローンで購入する。大理石の柱に、鉄の門、風呂に水洗トイレまでついて、希望に満ちた新婚生活が始まる。
3年後、待望の息子レイモンドが誕生。その成長を見守る一家の幸せを、戦争の影が脅かす。しかしつらい日々の中にも、レイモンドが疎開先から送ってくる手紙や、つかの間の再会が、ふたりに喜びをもたらしてくれる。
1945年、終戦。レイモンドは、グラマースクールに合格し新しい制服も新調して、エセルは大喜びだ。しかし青年へと成長したレイモンドは美術の勉強をしたいと言いだし、両親をがっかりさせてしまう。50年代から60年代へと社会の変化は加速し、ブリッグズ家にも電話、冷蔵庫、TVなど多くの電化製品が登場する。1961年、レイモンドが独立し、ふたりだけの時間が訪れる。しかし、紅茶を飲みながら交わされる夫婦の会話は、日々の細事から政治、経済にまで及んで、楽しいおしゃべりには終わりがない。1969年、人類が月に偉大な一歩を記す頃、ふたりに老いが忍び寄っていた…。
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