ファティ・アキン監督最新作!実在した殺人鬼を描き、ベルリン映画祭で最も賛否両論を巻き起こした問題作ー
【終了日:2020年3/27(金)】
【原題】Der Goldene Handschuh
【監督】ファティ・アキン
【キャスト】ヨナス・ダスラー,マルガレーテ・ティーゼル,カーチャ・シュトゥット,マルク・ホーゼマン
2019年/ドイツ,フランス/110分/ビターズ・エンド/DCP
3月07日(土)〜3月13日(金) |
17:50〜19:40 |
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3月14日(土)〜3月20日(金) |
15:20〜17:10 |
3月21日(土)〜3月27日(金) |
21:20〜23:10 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,100 | ¥1,100 |
敗戦がまだ尾を引いていた1970年代ドイツ、ハンブルク。安アパートの屋根裏部屋に住むフリッツ・ホンカは、夜な夜な寂しい男と女が集るバー“ゴールデン・グローブ”で酒をあおっていた。彼がカウンターに座る女に声を掛けても、いつも顔をしかめられるだけ。一見、無害そうに見えるフリッツの狂気に気づく常連客は誰ひとりいなかった……。
ドイツの名匠ファティ・アキン監督の最新作は、70年代ハンブルクで実際に起きた連続殺人事件の犯人フリッツ・ホンカの物語。第二次世界大戦前に生まれ、敗戦後のドイツで幼少期を過ごし、貧しさと孤独の中で大人になった男が、70年から75年に渡って4人の娼婦を殺害しながら過ごす日常を淡々と描く。知性溢れる天才犯罪者でも、何かに取り憑かれた狂人でもない、「ごく普通の連続殺人鬼」という、かつて味わったことのない“すぐ隣にいるかもしれない恐怖”に誰もが戦慄する。
【世界が新作を常に渇望する才能、ファティ・アキン監督最新作!主演は美しさを封印した22歳の新星ヨナス・ダスラー!】
30代で世界三大国際映画祭すべてで主要賞受賞の快挙を成し遂げ、前作『女は二度決断する』でゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞、主演のダイアン・クルーガーにカンヌで主演女優賞をもたらしたファティ・アキン監督。ワールドプレミアとなったベルリン国際映画祭は熱狂! ファティ・アキン監督の演出力、主演ヨナス・ダスラーのパフォーマンスに称賛が贈られ、衝撃的な内容ゆえにベルリンで最も賛否両論を巻き起こした問題作となった。
ヨナスは、『僕たちは希望という名の列車に乗った』(19)でバイエルン映画賞新人男優賞を受賞した若手実力派俳優。本作では、実年齢よりも約20歳も年上のフリッツ・ホンカへ大変身し、ユーモラスで人間味がありながらも、観るものを縮み上がらせる狂気に満ちた演技で強烈な印象を残し、ヴァラエティ誌の「注目すべきヨーロッパの若手映画人10人」に選出された。
音楽を担当したのはアインシュテュルツェンデ・ノイバウテンの活動でも知られるF.M.アインハイト。また、音楽通のファティ・アキン監督らしく、1960~70年代を代表する大衆曲の数々が映画世界を立体化させている。
【story】
1970年代、ハンブルク。
留年が決定したペトラがカフェでタバコを咥えると、突然、男が火を差し出してきた。
男はペトラが去った後も、その後ろ姿をじっと見つめている。
バー<ゴールデン・グローブ>。
カウンターの端にいつもフリッツ・ホンカは座っていた。
女に酒を奢ろうと声を掛けても、「不細工すぎて無理」と振られるだけ。
注文もせずにひとりでポツンと座る中年女にフリッツが一杯奢ると、そっと横にやってくる。
「私はゲルダ。ありがとね」
フリッツとゲルダは店を後にする。
フリッツの部屋。
ゲルダには30歳になる独身の娘がいるらしい。
「ぽっちゃりして、可愛い子よ。肉を売っているの」
「面白いな。娘を連れてこい」
ゲルダの娘に会うことを夢想するフリッツ。
ゴールデン・グローブ。
いつまでたってもゲルダは娘を連れてこない。
フリッツは3人で飲んでいる娼婦たちに声をかける。
「俺の家に来い。酒ならいくらでもある」
ひたすら酒を飲み続ける女たちは、言われるままにフリッツの家へ入っていく。
ある日、フリッツは車に突き飛ばされる。
それを機会に禁酒するフリッツ。
夜間警備員の仕事につき、真っ当に生きようと心に誓うのだった……。
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