第72回カンヌ国際映画祭監督賞受賞。ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作。
【終了日:2020年9/25(金)】
【原題】Le jeune Ahmed
【監督】ジャン=ピエール・ダルデンヌ,リュック・ダルデンヌ
【キャスト】イディル・ベン・アディ,オリビエ・ボノー,ミリエム・アケディウ,ビクトリア・ブルック
2019年/ベルギー,フランス/84分/ビターズ・エンド/DCP
9月12日(土)〜9月18日(金) |
15:40〜17:10 |
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9月19日(土)〜9月25日(金) |
08:50〜10:20 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
【胸を強く締め付ける、厳しさと優しさに満ちたラストシーン。】
ベルギーに暮らす13歳の少年アメッドはどこにでもいるゲーム好きの普通の少年だったが、尊敬するイスラム指導者に感化され、過激な思想にのめり込む。ある日、学校の先生をイスラムの敵と考え始め、抹殺しようとする。狂信的な考えに取り憑かれてしまった少年の気持ちを変える事はできるのだろうか……?
13歳の少年が突然囚われてしまった過激な正義。まだ世界を知らないまま、善と悪、純粋と不純を分けてしまう。それは宗教的な思想に限らず、「あるひとつの答えだけが正解」と思い込み、他者を受け入れなくなる思春期・反抗期の経験に重なる。どうしたら、他者を受け入れることができるのか……。
人の変化は急には起こらない。多くの人たちとの関わり合いの中から、その人なりの正解が見えてくる。いくつもの出来事を積み重ね、少年の感情が変化していく様を丁寧にすくいとる。“特別な子供の物語”ではなく、すぐそばにいる子供の成長を見届けるような温かさをもって、ダルデンヌ兄弟にしか描けない、普遍的でいて、これまでにない少年の成長物語が誕生した。
【第72回カンヌ国際映画祭 監督賞受賞!
8作品連続カンヌコンペ出品!
世界の名匠、ダルデンヌ兄弟が成し遂げた偉業。】
2019年カンヌ国際映画祭。ワールドプレミアの上映後には客席で拍手を贈るティルダ・スウィントンの姿があった。ウォルター・サレス監督やアモス・ギタイ監督も称賛を贈り、「鮮やかな作家性!作品の強度に驚嘆し、物語と力強い主人公の演技に引き込まれる」(ガーディアン紙)、「シンプルでいて、心を掴んで離さない!」(ヴァラエティ)、「ダルデンヌ兄弟の虜だ!」(NYタイムズ紙)と各メディアが絶賛した。ダルデンヌ兄弟監督作品のカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品は8作品連続の快挙。そして、監督賞の受賞により、カンヌ国際映画祭で審査員賞を除くすべての主要賞受賞という史上初の偉業をダルデンヌ兄弟は成し遂げた。
主演はダルデンヌ兄弟が見出した新星イディル・ベン・アディ。「緻密な演技で映画全体を支配する存在感をはなっている」(ル・モンド紙)、「『イゴールの約束』のジェレミー・レニエの鮮烈なデビューを思い起こさせる」(エル)とイディルを絶賛、第10回ベルギー・アカデミー賞で有望若手男優賞を受賞した。そして、ダルデンヌ兄弟お気に入りのアルフレッド・ブレンデル演奏によるシューベルトの「ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960 第二楽章」が美しくエンドロールの幕を閉じる。
【story】
13歳の少年・アメッド。
ベルギーに暮らし、つい最近までどこにでもいるゲーム好きな少年だったが、今はイスラム教の聖典であるコーランに夢中。
小さな食品店の二階のモスク(イスラム礼拝所)で導師が行う礼拝に兄と熱心に通っている。
放課後クラスのイネス先生との“さよならの握手”を「大人のムスリムは女性に触らない」と拒否した夜、それを聞きつけた母親に叱られる。
「イネス先生は識字障害克服の恩人よ。毎晩読み書きと計算を教えに来てくれた」
そんな母の言葉にまったく耳を貸さないアメッド。
父が家を出て以来、母は毎晩酒を嗜むようになっていた──。
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