女だけの秘密の共同体の崩れていく日常と、試される母娘の愛を描く
【終了日:2021年2/26(金)※2/19(金)休映】
【監督】速水萌巴
【キャスト】郁美カデール,廣田朋菜,稲本弥生,小沼傑
2018年/日本/70分/アルミ―ド/DCP
2月13日(土)〜2月18日(木) |
12:30〜13:45 |
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2月20日(土)〜2月26日(金) |
16:35〜17:50 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
女だけが暮らす男子禁制の山奥の集落を舞台に、監督自身の過去の体験に根ざした母と娘の物語を描いた本作は、大阪アジアン映画祭2018でJAPAN CUTS Awardを受賞。北米最大の日本映画祭であるニューヨークのJAPAN CUTSに招待され、独特の感性と映像美によって支えられる世界観は海外レビューでも高い評価を獲得した。
本作は、映画やCMの演出や制作に加え、中川龍太郎監督の『四月の永い夢』では主人公の部屋のデザインとその装飾を担当するなど、独特のキャリアを築いてきた速水萌巴監督の長編デビュー作。本作では監督だけでなく、美術・衣装も担当し、美しい映像世界を構築した。
その瑞々しさで劇中の女性人類学者も魅了するヒロイン・奇稲<クシナ>には、撮影数日前に作品撮りの1枚の写真が奇跡的に監督の目に留まり、本作が映画デビューとなった郁美カデール。14歳の時にクシナを生んだ28歳の母・鹿宮<カグウ>には、ラストの表情で監督を泣かせた個性派女優・廣田朋菜。男の後輩と共に閉ざされた共同体に足を踏み入れる人類学者・蒼子に、均等にバランスのとれた美しい顔が歪な世界に足を踏み入れる現代女性の象徴としてぴったりとキャスティングされた稲本弥生。村長である、カグウの母・鬼熊<オニクマ>には、強さと母性の両方を兼ね備える小野みゆきと、各世代のミューズが集結。
速水監督は、物語が自身と母親とのものに近すぎるという理由で2年前に1度は断った配給のオファーを、本年になって勇気を出して快諾。2年の時を経て、幻の映画が、今ベールを脱ぐ!
【story】
深い山奥に人知れず存在する、女だけの"男子禁制"の村。村長である鬼熊<オニクマ>(小野みゆき)のみが、山を下りて、収穫した大麻を売り、村の女達が必要な品々を買って来ることで、28歳となった娘の鹿宮<カグウ>(廣田朋菜)と14歳のその娘・奇稲<クシナ>(郁美カデール)ら女達を守っていた。
閉鎖的なコミュニティにはそこに根付いた強さや信仰があり、その元で暮らす人々を記録することで人間が美しいと証明したいと何度も山を探索してきた人類学者の風野蒼子(稲本弥生)と後輩・原田恵太(小沼傑)が、ある日、村を探し当てる。
鬼熊<オニクマ>が、下山するための食糧の準備が整うまで2人の滞在を許したことで、それぞれが決断を迫られていく。
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