公式サイト: https://longride.jp/herself/
生きづらいこの世界に立ち向かう、母娘と隣人たちの奮闘と希望の物語。
【終了日:2021年7/2(金)】
【原題】Herself
【監督】フィリダ・ロイド
【キャスト】クレア・ダン,ハリエット・ウォルター,コンリース・ヒル,イアン・ロイド・アンダーソン
2020年/アイルランド,イギリス/97分/ロングライド/DCP
6月19日(土)〜6月25日(金) |
11:25〜13:10 |
---|---|
6月26日(土)〜7月02日(金) |
09:10〜10:50 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
どこにでもいる一人の女性が、周囲の人々と助け合いながら、自らの手で小さな家を建てる──。この物語は、アイルランドを舞台にシングルマザーの貧困、家庭内暴力、住宅問題……といった現代社会にはびこる問題に鋭く斬り込み、かつ希望の物語として瑞々しく描き出す。暗い世相を背景にしつつも、それでも強く生きる主人公たちを見つめるあたたかな視点は、イギリスの珠玉ケン・ローチ監督の作品を彷彿とさせる。
本作は、企画・脚本・主演とすべてにおいて重要な役割を果たしたアイルランドの新星クレア・ダン抜きには語れない。親友から受けた「ホームレス状態になってしまった」という一本の電話に、大きな衝撃とともに怒りを感じたダンは初めて映画脚本を執筆。その脚本が、フィリダ・ロイド監督( 『マンマ・ミーア!』、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)、エレメント・ピクチャーズ( 『女王陛下のお気に入り』『ルーム』製作)らに強く共鳴した。
2020年サンダンス映画祭に正式出品された本作は、批評家・観客から高い評価を得、ロッテントマトの満足度評価では93%を獲得(2021年2月2日時点)。「力を与えてくれる、タイムリーな物語」(Variety)「驚くべき才能の出現」(Indie Wire)「最高傑作」(Little White Lies)と絶賛の声が上がっている。
困難を極める今の時代、一人の若い才能が紡いだ物語は、少しずつ共感を得ながら1本の映画として結実する。それは劇中で、周囲を巻き込みながら家を建てるサンドラの姿とも重なる。この時代にふさわしいエンパワーメントな作品と言えるだろう。
【story】
シングルマザーのサンドラ(クレア・ダン)は、虐待をする夫のもとから2人の幼い娘と共に逃げ出したが、公営住宅には長い順番待ち、ホテルでの仮住まいの生活から抜け出せない。
ある日、娘の寝る前のベッドサイドストーリーからヒントを得て、手頃な家を自分で建てようというアイデアを思いつく。土地、資金、人材……足りないものだらけで途方に暮れていたサンドラだったが、土地と資金の提供を申し出てくれた雇い主のペギー(ハリエット・ウォルター)、偶然出会った建設業者のエイド(コンリース・ヒル)、仕事仲間やその友人たち。少しずつ仲間を増やし、一軒の小さな家を作っていく。しかし、束縛の強い元夫の妨害にあい…。
サンドラは自分の人生を再建することができるのだろうか?
月例イベント
ブログ