<没後40年 ロミー・シュナイダー映画祭> screen ベティ

公式サイト: http://romyfilmfes.jp/

波乱万丈の生涯を送った、ヨーロッパ映画最高の映画女優
その軌跡をたどる、初の本格的な特集上映【終映日:2022年11月11日(金)】

10月29日(土)〜10月30日(日)
09:15〜
11:30〜
10月31日(月)
09:15〜
11:40〜
11月01日(火)〜11月02日(水)
09:15〜
11:30〜
11月03日(木)〜11月04日(金)
09:15〜
11:20〜
11月05日(土)
19:05〜21:15
[レイト] 21:25〜23:00 [レイト]
11月06日(日)
19:05〜21:00
[レイト] 21:10〜23:15 [レイト]
11月07日(月)
19:05〜20:55
[レイト] 21:15〜23:05 [レイト]
11月08日(火)
19:05〜20:45
[レイト] 21:05〜23:15 [レイト]
11月09日(水)
19:05〜20:40
[レイト] 21:05〜23:05 [レイト]
11月10日(木)
19:05〜21:10
[レイト] 21:20〜23:15 [レイト]
11月11日(金)
19:05〜21:00
[レイト] 21:15〜23:00 [レイト]
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,200
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,200
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
★[レイト]回はレイトショー割引
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,200
会員 ¥1,200 ¥1,200 ¥1,200
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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犯罪劇、成功と転落、官能と愛情…
様々な物語のなかで生きた世界最高の女優 ロミー・シュナイダーの軌跡

オーストリア、ウィーンの名門俳優一家の家に生まれたロミー・シュナイダー。6歳の時に両親が離婚し、不遇の幼少時代を過ごすも頭脳明晰で独立心旺盛だった彼女は14歳で俳優になることを決意。多くの傑作・話題作に出演し世界最高峰の女優として名を馳せたが、一方ではアラン・ドロンとの恋、破産、元夫と息子の死などスキャンダルやゴシップが付き纏う壮絶な人生を送り、『サン・スーシの女』(82)を遺作に43歳の若さでこの世を去った。しかし死後、マリリン・モンローやカトリーヌ・ドヌーヴを抑えて「今世紀最高の女優」(仏CSA調べ)に選ばれるなど、彼女の無比な佇まいと鮮烈な印象は色あせることなく艶やかに輝く。今回上映される、ロミーが美しい娼婦リリーを演じる犯罪劇『マックスとリリー』は日本劇場初公開。ロミーの艶やかな佇まいと、名優ミシェル・ピコリとの演技合戦が最大の魅力のひとつだ。また、かつての恋人アラン・ドロンと共演を果たした『太陽が知っている』、ふたりの男に愛される女性を演じた『夕なぎ』、戦時下を舞台にした切なく狂おしい名作『離愁』のほか、ジャン=ルイ・トランティニャンやジャン=クロード・ブリアリらフランスを代表する俳優たちが集う『華麗なる女銀行家』、ロミーの最期の出演作となった『サン・スーシの女』となかなか観る機会のない貴重な作品を含んだ6作品のラインナップ。映画に愛された感動的な<表情>をたたえ、その美しい眼差しを投げかけるロミー・シュナイダーと銀幕で再び出会えることを、ぜひ楽しみにお待ち頂きたい。

【上映作品】

▶『太陽が知っている 4Kデジタルリマスター版』
監督:ジャック・ドレー│脚本:ジャック・ドレー、ジャン゠クロード・カリエール│撮影:ジャン゠ジャック・タルべ│音楽:ミシェル・ルグラン
出演:アラン・ドロン、ロミー・シュナイダー、モーリス・ロネ、ジェーン・バーキン
1969年│フランス・イタリア│カラー│123分
バカンスを過ごしていたジャン゠ポール(アラン・ドロン)とマリアンヌ(ロミー・シュナイダー)だが、マリアンヌが招待したハリー(モーリス・ロネ)と娘ペネロープ(ジェーン・バーキン)がやってきてから雰囲気は一変する。ハリーはマリアンヌの元恋人で、ジャン゠ポールはハリーに劣等感を抱えていたのだ…。陽光降り注ぐサントロペの別荘を舞台に、4人の男女の思惑が官能的かつ不穏に交錯し合う心理サスペンス。かつて恋人同士だったドロンとロミーが後戻りのできない道を歩んでゆくカップルを熱演。

▶『マックスとリリー』※日本劇場初公開
監督:クロード・ソーテ│脚本:クロード・ソーテ、クロード・ネロン、ジャン゠ルー・ダバディ│原作:クロード・ネロン│撮影:ルネ・マテラン│音楽:フィリップ・サルド
出演:ミシェル・ピコリ、ロミー・シュナイダー、フランソワ・ペリエ、ベルナール・フレッソン
1971年│フランス・イタリア│カラー│111分
犯罪者逮捕に異様な執念を燃やしながらも、犯人を取り逃がした刑事マックス(ミシェル・ピコリ)。捜査中、兵役仲間だったアベル(ベルナール・フレッソン)が盗難車などを扱う屑鉄屋を営んでいることを知ったマックスは、アベルの情婦である娼婦リリー(ロミー・シュナイダー)に近づき、彼らが銀行強盗を謀るよう画策する。しかしリリーとの間に奇妙なロマンスが生まれ…。C・ドヌーヴらが候補に挙がっていたリリー役を、ロミー自らソーテ監督に直訴して勝ち取り、“お姫様女優”のイメージを見事に払拭した。

▶『夕なぎ』
監督:クロード・ソーテ│脚本:ジャン゠ルー・ダバディ、クロード・ソーテ、クロード・ネロン│撮影:ジャン・ボフティ│音楽:フィリップ・サルド
出演:ロミー・シュナイダー、イヴ・モンタン、サミー・フレイ、イザベル・ユペール
1972年│フランス・イタリア・西ドイツ│カラー│111分
幼い娘と共に解体業者のセザール(イヴ・モンタン)の元に転がり込んだロザリー(ロミー・シュナイダー)。エネルギッシュで明るいセザールとの生活は楽しいが、ある日、かつての恋人ダヴィッド(サミー・フレイ)と再会してしまう。全く異なるタイプのふたりの男に愛される女をロミーが演じた奇妙な三角関係のラブ・ストーリー。シアーなドレスにフェミニンなシャツ、トレンチコートといったイヴ・サンローランの衣装が、神秘的でいて自由なロミーの魅力をさらに際立たせている。盟友ソーテ監督の代表作。

▶『離愁 4Kデジタルリマスター版』
監督:ピエール・グラニエ゠ドフェール│脚本:ピエール・グラニエ゠ドフェール、パスカル・ジャルダン│原作:ジョルジュ・シムノン│撮影:ワルター・ウォティッツ│音楽:フィリップ・サルド
出演:ジャン゠ルイ・トランティニャン、ロミー・シュナイダー、モーリス・ビロー、アンヌ・ヴィアゼムスキー
1973年│フランス・イタリア│カラー│101分
ドイツ軍の侵攻のため、住み慣れた村を棄て避難列車に乗り込むジュリアン(ジャン゠ルイ・トランティニャン)。妊娠中の妻と子供は客室に乗せ、自分は家畜車で過酷な旅を続けるジュリアンは、車内で謎めいた女アンナ(ロミー・シュナイダー)に出会う。言葉も交わさないふたりだが、次第に求め合うようになってゆき…。シンプルな黒い半袖のワンピースに引っ詰めた髪というシンプルないでたちながら、死の恐怖と許されない愛に悶えるロミーの美しさが特に際立つ一本。鮮烈なラストも忘れがたい。

▶『華麗なる女銀行家 4Kデジタルリマスター版』
監督:フランシス・ジロー│脚本:ジョルジュ・コンション、フランシス・ジロー│撮影:ベルナール・ジツェルマン│音楽:エンニオ・モリコーネ
出演:ロミー・シュナイダー、ジャン゠ルイ・トランティニャン、マリー゠フランス・ピジェ、ジャック・ファブリ、ジャン゠クロード・ブリアリ
1980年│フランス│カラー│130分
第一次大戦後の狂乱の世情を背景に、金融界のみならず政界をも激震させた銀行家マルト・アノーの生涯をベースとした歴史大作。貧しい帽子屋に生まれながらも、その美貌によって上流社会の名花となり金融界に進出、やがてフランス初の女銀行家となったエンマ(ロミー・シュナイダー)の数奇な人生を描く。抑圧的な男社会に阻まれ、何度も憂き目に遭いながらもその都度立ち上がる強い女を圧倒的な存在感で体現。先頃逝去したジャン=ルイ・トランティニャンの冷酷な悪役ぶりも光る。

▶『サン・スーシの女』
監督:ジャック・ルーフィオ│脚本:ジャック・ルーフィオ、ジャック・キルスネル│原作:ジョゼフ・ケッセル│撮影:ジャン・パンゼール│音楽:ジョルジュ・ドルリュー
出演:ロミー・シュナイダー、ミシェル・ピコリ、ヘルムート・グリーム、ドミニク・ラブリエ、ウェンデリン・ウェルナー
1982年│フランス・西ドイツ│カラー│116分
父をナチスに殺された少年マックス(ウェンデリン・ウェルナー)を引き取ったソプラノ歌手エルザ(ロミー・シュナイダー)と夫のミシェル(ヘルムート・グリーム)。しかしミシェルが逮捕されたことをきっかけに、エルザは運命に翻弄されていく。ロミーの怪我や病気、そして最愛の息子ダヴィットを不慮の事故で亡くしたことも重なり何度も撮影延期となったものの、役への情熱を失わず見事に復活を遂げたロミーの遺作。実子と同年代のマックスを見つめるロミーの、悲痛ながらも美しい表情をカメラはとらえている。

▶幻の出演作に迫るドキュメンタリー
『地獄』※日本劇場初公開
監督:セルジュ・ブロンベルグ、ルクサンドラ・メドレア│音楽:ブルーノ・アレクシウ
出演:ロミー・シュナイダー、セルジュ・レジアニ、べレニス・ベジョ、ジャック・ガンブラン
2009年│フランス│カラー・モノクロ│94分
『情婦マノン』『恐怖の報酬』などの名匠アンリ゠ジョルジュ・クルーゾー監督によって1964年に製作が開始されるも、監督が病に倒れて未完となってしまった幻の映画『地獄』。その残されたフィルムと関係者の証言などで構成され、2009年のカンヌ映画祭で大反響を巻き起こしたドキュメンタリー。妻の浮気を疑う夫の妄想がめくるめく映像美で表現され、ロミーが一糸まとわぬ姿で線路に横たわるシーンなど断片的ではあるものの強烈なイメージが垣間見られる。独特なメイクを施し濃艶な表情を見せるロミーにただただ圧倒されるが、天真爛漫なオフショットも多く収録されている。


ロミー・シュナイダー Romy Schneider 1938年、オーストリアのウィーンで名門俳優一家の元に生まれる。本名ローゼマリー・マグダレーナ・アルバッハ。6歳のとき両親が離婚、不遇の幼少時代を過ごすが頭脳明晰で独立心旺盛だった彼女は14歳で女優になることを決意。1955年の西ドイツ映画『プリンセス・シシー』の后妃エリザベート役によって欧州中で愛されるスターとなる。その後『恋ひとすじに』(58)で共演したアラン・ドロンと19歳にして恋に落ち婚約。ルキノ・ヴィスコンティ演出の舞台やオムニバス『ボッカチオ‘70』(62)の一編「仕事中」、オーソン・ウェルズ監督の『審判』(62)、またゴールデングローブ賞主演女優賞候補となったオットー・プレミンジャー監督の『枢機卿』(63)など精力的に活動するも、4年後にドロンと破局。失意の中、66年にドイツの舞台演出家と結婚、一児をもうける。2年ほど育児のため映画界から離れていたが、69年にドロン共演の『太陽が知っている』がヒットを記録、見事なカムバックを遂げる。以降は再びエリザベートを演じた『ルートヴィヒ』(72)、イヴ・モンタンと共演した『夕なぎ』(72)、フランス全土で大反響を巻き起こした『追想』(75)と多くの傑作、話題作に出演、“世界最高峰の女優”として名を馳せる。一方で度重なる色恋沙汰、破産、さらには元夫や息子の死など常にスキャンダルやゴシップがつきまとい、遺作となった『サン・スーシの女』(82)撮影の頃には心身ともに激しく疲弊していたという。82年、パリで逝去。次作で共演が予定されていたドロンの手配で大々的に葬儀が行われたが、ドロン自身は騒動を避けるため参列しなかった。

 

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