歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡 screen ジャック

“神話”を旅したと云われる、伝説の作家ブルース・チャトウィン。生前のチャトウィンと親交があった巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが、その放浪の足跡を巡る―【終映日:2022年11月25日(金)】

【原題】Nomad: In the Footsteps of Bruce Chatwin
【監督】ベルナー・ヘルツォーク
【キャスト】ヴェルナー・ヘルツォーク,ブルース・チャトウィン,エリザベス・チャトウィン,ニコラス・シェイクスピア
2019年/イギリス=スコットランド=フランス/85分/サニーフィルム/DCP

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11月12日(土)〜11月18日(金)
11:10〜12:40
11月19日(土)〜11月25日(金)
17:00〜18:30
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,200
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,200
高校生以下・しょうがい者:¥1,000

自分の足で歩く旅。

彗星のように現れこの世を去っていったイギリス人作家ブルース・チャトウィン(1940-1989)。『歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡』は、彼の没後30年に、生前チャトウィンと親交を結んだ巨匠ヴェルナー・ヘルツォークが制作したドキュメンタリーである。ヘルツォーク監督は、パタゴニアや中央オーストラリアのアボリジニの地など、チャトウィンが歩いた道を自らも辿り、チャトウィンが魅了された「ノマディズム/放浪」という、人間の存在の根底にある大きな概念を探究する旅に出る。


自分はどのように生きてゆくのか。

旅人で作家のブルース・チャトウィンは、幼少の頃、祖母の家のガラス張りの飾り棚にあった“ブロントサウルス”の毛皮をきっかけに、先史時代や人類史に関心を抱いた。美術品の蒐集家、考古学の研究生、ジャーナリストと、様々なフィールドで非凡な才能を発揮したチャトウィンが最終的に選んだのは、自らの足で旅をしながら小説を書く人生だった。南米を旅し、デビュー作「パタゴニア」を書き上げたチャトウィンは、その後、アボリジニの神話に魅せられ、中央オーストラリアを旅した。当時は不治の病だったHIVに感染し、自らに訪れる死を悟ったチャトウィンは、死に近づいたアボリジニが生を受けた地に帰還するように、自らの死に方を探りながら「ソングライン」を書きあげた。映画は、一枚の毛皮から始まったチャトウィンの旅がユーカリの木陰の下で終わるまで、その過程で交差した人々のインタビューを交えながら、全8章、ヘルツォーク監督自身のナレーションで綴られていく。


ブルース・チャトウィン
作家/1940年、イギリス生まれ

オークションで有名なサザビーズで美術鑑定士、収集家として成功を収め、その後、エジンバラ大学で考古学を専攻する。幼少の頃から先史時代に興味を持っていたチャトウィンは、見慣れない物を求めて世界中を歩いた。1978年に「パタゴニア」で作家デビューを果たし、栄誉ある数多くの賞に輝き、時代を代表する作家としての地位を築く。1989年にHIVで他界するまで5作の小説を発表した。

バイオグラフィー:「パタゴニア」(77)、「ウィダーの副王」(80)、「黒ヶ丘の上で」(82)、「ソングライン」(87)、「ウッツ男爵」(88)。


ヴェルナー・ヘルツォーク
映画監督/1942年、ドイツ生まれ

1960年から60作以上、映画の監督、脚本、プロデューサーを務める。ヴェンダースやファスビンダーと並ぶニュー・ジャーマン・シネマの旗手。『カスパー・ハウザーの謎』(74)でカンヌ国際映画祭審査員グランプリ、『フィッツカラルド』(82)で同監督賞を受賞する。近年では精力的にNetflixやAppleなど国際配信会社とドキュメンタリー作品を手がけている。ヘルツォーク監督のドキュメンタリーが日本で劇場公開されるのは、『世界最古の洞窟壁画 忘れられた夢の記憶』(2012)以来10年ぶり、岩波ホールでの作品公開は『アギーレ・神の怒り』(83)以来39年ぶりとなる。

主なノミネート/受賞
アカデミー賞ノミネート(1983, 2009)、エミー賞ノミネート(2009)、2020 全米撮影監督協会 ボードオブガバナー賞、2019 ヨーロッパ映画賞 生涯貢献賞、2013 ドイツ映画賞 ドイツ映画界への貢献賞、2006 全米映画協会ドキュメンタリー部門最優秀監督、2006/2012 全米映画批評家協会賞 ノンフィクション映画賞



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