働き方、住む場所の多様化が進み、自分が自分らしく生きられる場所を探す時代になった。本作の脚本・監督を務めた松田圭太はコロナ禍における状況で地方へ完全移住をした。自分にとって何が一番大切で、 何が一番必要なことかを真剣に考えた結果の選択だった。コロナを経験して多くの人達がそのことに真剣に向き合っている。 しかしながら、社会では自分の意思に素直に従うことが難しい場面に多く出くわす。 それでも誰のものでもない自分の人生であるならば自分の意思に従い人生を豊かにする道を歩むべきである。 周囲の環境や人との関係に選択を躊躇っている人たちにとって一歩踏み出す勇気を与える映画が完成した。

元HKT48 兒玉遥が女優として覚醒する！

HKT48 を卒業して以降、女優活動を本格化してきた兒玉遥。 2021年の『徒桜』ではヒロインを務め、主演作の公開も控えその活躍に益々の期待が高まっていく兒玉遥が自由奔放で、それ故に人を傷つけてしまう主人公の渚を好演。そして、渚と出会い人生の豊かさとは何であるかと自分を見つめ直し模索する彩花には『深呼吸の必要』『サラリーマン NEO』などに出演していた金子さやかが約 10 年振りに映画への出演を果たす。渚の亡き祖父の親友・鉄二を赤井英和、渚と彩花の始めた店を訪れる東京からの移住者・俊を中村優一、彩花の上司であり、かつての恋人・秋山に馬場良馬と実力派の俳優陣が名を連ねる。

【STORY】

とある海辺で出会った２人。1人は会社をサボって当ても無いまま辿り着いた彩花。もう 1人はその町で生れ育った渚。ひょんなことから彩花と渚は一緒に飲むことに。場所は渚が所有する焼き鳥屋店舗。その店は渚が３ヶ月前に亡くなった祖父から受け継いだものだった。東京の企業でキャリアを築き上げてきた彩花は、自然に囲まれ自由奔放に育った渚に翻弄されつつも一緒にいることに居心地の良さを感じていた。たった１日、会社をサボるつもりだったが彩花は会社に休暇願いを出して暫く留まることにする。渚は半ば強引に彩花を誘い、祖父から譲り受けた焼き鳥屋で一緒に居酒屋を始める。メニューは気まぐれの日替わり。祖父の親友の鉄二や、東京からの移住者である俊とカナが常連となり次第に店は繁盛していく。２人は釣りをしたり、浜辺でのんびりとしたスローライフを楽しんだ。そんなある日、彩花が会社を休む理由となった出来事を告白する・・・。


(C)2021「渚に咲く花」