天空のサマン screen ジャック

時空を越え伝わる人間の叡智、失われようとしている祈りの文化。アイデンティティーを求め巡りゆくロードムービー
【終映日:2023年11月10日(金)】

【監督】金大偉
2023年/日本=中国/118分/TAII Project/DCP

10月28日(土)〜11月03日(金)
12:10〜14:15
11月04日(土)〜11月10日(金)
15:25〜17:30
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,200
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,200
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
【2023.11/6 舞台挨拶情報追記】

★下記日程の上映後、下記の登壇者による
 舞台挨拶&ミニトークあり(登壇者は予定)
・11/7(火)15:25回:
 金大偉監督
・11/10(金・最終日)15:25回:
 金大偉監督

▼下記は実施済み
・10/28(土)12:10回:
 黒川五郎さん(哲学者、茶道家)、金大偉監督
・10/29(日)12:10回:
 金大偉監督
・11/1(水・映画の日)12:10回:
 金大偉監督
・11/4(土)15:25回:
 藤原良雄さん(藤原書店社主、プロデューサー)、
 金大偉監督
・11/5(日)15:25回:
 愛新覚羅ゆうはんさん(作家、風水師)、金大偉監督
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天と人をつなぎ
霊性を重んじる伝統と文化が
今、滅びようとしている

(サマン=シャーマン)

中国史上最も広大な領土を誇った最後の王朝である清帝国。ベルトルッチ監督の映画『ラスト・エンペラー』では、絢爛豪華な宮廷文化が描かれ、強いイメージを残した。

この清帝国を築いたのが満洲族であり、現在の人口は約1.100万人。消滅の危機にある文化遺産の一つとも言われる満洲語をネイティブで話せる人は、もはや10数名となった。また彼らの信仰であるシャーマニズムの伝統、サマンの儀式や祭りも、限られた僅かな村に残るばかりとなった。そこでは、サマンたちが次世代へ繋ぐ祈りが行われている。



サマン太鼓のリズムが人類の原点の記憶を呼び覚ます!

この作品は、満洲人の父と日本人の母を持ち、音楽家でもある監督自身がカメラを手に、失われゆく貴重な満洲文化の伝承に奮闘する人々の姿を追い求め、中国各地を旅する。壮大な自然、儀式でサマンが天に祈る姿、神聖な境界へと導く太鼓のリズム。皆が感謝に満ちる瞬間。生き生きとした神歌や踊り。受け継がれた精神を語る穏やかな表情も映し出す。そのサマン太鼓の響きが人類の原点にある記憶を呼び覚ましてくれるのだ。



時代は「天地人」を繋げる力を必要としている

混沌とした現在社会において、シャーマニズムは、人間の霊性を維持し、その見えない世界において新しい知恵となり得るのではないか。時代は「天地人」を繋げる力を必要としている。自己のアイデンティティーを知り、自民族の文化の魂や精神を探求することが、あらゆる文化の理解を深める上で非常に重要なことであると考えられる。また、この映画は、それぞれの固有の文化を後世に遺すため、伝承や継続に関わるすべての民族世界への警鐘となり得るかも知れない。


映画パンフレット
800円
「天空のサマン」のパンフレット(新品/31p)です。

【収録内容】
・イントロダクション
・[概説]天空に起つクリエイティブサマン金大偉:鎌田東二(京都大学名誉教授)
・[評論]宇宙へ解き放たれる民族文化:萩原眞子(民族学)
・監督メッセージ「満州サマンの最後の祈りが見えてくる」:金大偉(監督・音楽・撮影・製作)
・基礎情報[清朝、満州族、キーワード・年表]
・[評論]天空深く架かる梯子ありき:熊澤壽彦(古層文化論)
・[評論]ファースト・エンペラーへの郷愁:黒川五郎(哲学者・茶道家)
・[評論]民族という「星座」:切通理作(批評家)
・[コラム]中村正人、金大偉
・コメント
・登場人物
・クレジット

【監督】金大偉
2023年/日本=中国/118分/TAII Project

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