兎たちの暴走 screen ジャック

実際に起きた事件を元に描く
母と娘の悲劇
【終映日:2023年9月29日(金)】

【原題】兔子暴力 The Old Town Girls
【監督】シェン・ユー
【キャスト】ワン・チエン,リー・ゲンシー,シー・アン,チャイ・イェ,ホアン・ジュエ,パン・ビンロン,ユウ・ガンイン,ヂォゥ・ズーユェ
2020年/中国/105分/アップリンク/DCP

9月16日(土)〜9月22日(金)
20:50〜22:35 [レイト]
9月23日(土)〜9月29日(金)
14:30〜16:20
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,200
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,200
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
★[レイト]回はレイトショー割引
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,200
会員 ¥1,200 ¥1,200 ¥1,200
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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弱者がなぜ暴力を振るうに至ったのか、脚本を書きながら理解したことは、
善と悪は紙一重だということです。犯罪者の心にも善は存在しています。
――シェン・ユー監督

2020年第33回東京国際映画祭でワールドプレミアとして上映され話題を呼び、中国で最も注目される新進気鋭の女性監督シェン・ユー監督の長編デビュー作『兎たちの暴走』。

エグゼクティブ・プロデューサーにはロウ・イエ監督の『天安門、恋人たち』を制作したローレル・フィルムの代表ファン・リーが務める。またプロデューサーには『ブッダ・マウンテン~希望と祈りの旅』の女性監督リー・ユーが務め、脚本にはロウ・イエ監督の『シャドウプレイ』で共同脚本を務めたチウ・ユジエが担当した。

シェン・ユーは、若い頃から芸術への関心が高く、北京電影学院の監督科を卒業後、美術の仕事で映画業界に入り、NHKなどのドキュメンタリー撮影や監督、CMディレクターなど俳優以外の映画に関わる仕事を経験してきた。今回初監督をするにあたり、母と娘が娘の同級生を誘拐し殺害したという2011年の実際の事件から着想を得て本作の映画制作に取り組みました。

映画の冒頭は、主人公の高校生シュイ・チンとそのクラスメイトのマー・ユエユエが誘拐され、身代金を要求された父親二人と、シュイ・チンの母親チュー・ティンが警察署に駆け込む場面から始まる。
母親チュー・ティンが車のトランクを開けた場面で、映画は事件が起きる前の街を出た母親チュー・ティンが黄色いスポーツカーに乗り娘の元に戻ってきたところへと時は巻き戻る。

シェン・ユー監督の一番好きな映画作品は、ダニー・ボイルの『トレインスポッティング』で好きな映画監督はポン・ジュノ、デヴィッド・フィンチャーだと言う。そんな監督だけあって、観客を映画の冒頭で一気に物語へと引き込む巧みな構成となっている。

【STORY】

17歳の高校生シュイ・チンは、重工業が盛んな四川省攀枝花市(しせんしょうはんしかし)で父親と継母と弟の4人暮らし。
お金持ちだけど両親が不仲で悩みを抱えるグループのリーダー、ジン・シー。地元の広告モデルをするほどの美人だけど父親の暴力に怯えるマー・ユエユエ。そんな3人は喧嘩しながらも毎日楽しく高校生活を送っていた。

そんなある日、生まれて間もないシュイ・チンと古い街を捨て、成都へ行ってしまった彼女の実の母チュー・ティンが戻ってくる。憧れていた母との再会でシュイ・チンの生活は一変する。



(C)Beijing Laurel Films Co.,Ltd.

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