森崎東監督「野良犬」上映+『ディープヨコハマを歩く』佐野亨さんトークも開催!
【終映日:2024年1月19日(金)】
【監督】森崎東
【キャスト】渡哲也,松坂慶子,芦田伸介,赤木春恵,田中邦衛
1973年/日本/104分/松竹/35mm
1月13日(土)〜1月19日(金) |
14:05〜15:55 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,200 | ¥1,200 |
<作品選定 + トーク>
佐野亨さん
『ディープヨコハマをあるく』著者
1982年、東京都生まれ。日本映画学校卒。出版社勤務を経てフリーランスの編集・文筆業に。編著に『90年代アメリカ映画100』(芸術新聞社)など。国立映画アーカイブ(NFAJ)客員研究員も務める。
「野良犬」
<イントロダクション>
黒澤明による同名映画の再映画化。ピストルを奪われた若い刑事が犯人探しに執念を燃やし奔走する姿を、製作当時の風俗と世相を背景に描く。
<佐野亨さん解説>
黒澤明の名作のリメイクとして公開当時は「オリジナル版には及ばない」失敗作との評価が多数を占めた森崎東の『野良犬』は、しかし単なるリメイクとして済ませられる映画ではない。沖縄本土復帰の翌年に公開されたこの作品は、鶴見・川崎の京浜工業地帯に息づく沖縄人コミュニティの歴史を背景に、沖縄と本土の絶望的な断絶を容赦なく描き出した戦後日本映画史における重要作だ。野良犬とはだれか、劇中の沖縄民謡があらわすものとは、拳銃窃盗の犯人である若者たちが復讐しようとしていた真の敵はだれか――。「他者の表象」をめぐるこの映画の痛烈さは、いまこそ観直されるべきである。
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