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「ガザの全てが終わってしまった——」
パレスチナ取材歴30年の土井敏邦による
過去と現在を繋ぐ渾身のレポート!
【監督】土井敏邦
2024年/日本/205分/リガード/
11月30日(土)〜12月06日(金) |
09:50〜13:35 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥2,200 | ¥1,800 | ¥2,000 |
会員 | ¥2,000 | ¥1,800 | ¥1,800 |
2023年10月7日、ハマスによる越境攻撃をきっかけに始まったイスラエルによる未曽有のガザ攻撃。1年が経過した今、死傷者は10数万人にも及び、住まいを失った住民は全人口の85%以上、190万人に達している。
. この間、パレスチナ・ガザ取材歴30年の土井敏邦のもとには現地ジャーナリストから定期的に報告が届いている。「電気、水が遮断され、深刻な食糧危機が続き、生活環境も治安も悪化する中で、人々は精神的にも追い込まれている――」。命がけで伝えられるその“生の声”を受け取った者の責務として、土井敏邦が世界に向けて放つ激動のガザ・30年の記録!
第一部「ある家族の25年」(120分)
. 故郷を追われ、ガザ最大の難民キャンプ「ジャバリア」で暮らすエルアクラ家。土井敏邦は1993年9月の「オスロ合意」直後から住み込みで取材を開始した。職につけず、結婚もままならない息子たち。家族と共に故郷へ戻れる日を待ち続けている父。イスラエル軍の撤退、解放、パレスチナ自治政府の誕生――。「和平」ムードに人々が歓喜する一方で、父は「これは本当の和平ではない」と怒り、故郷への帰還を諦めて家の増築を始める。パレスチナ初の選挙が行われ、インフラが整備されたガザで、エルアクラ家の息子たちは仕事と家庭を持ち、新たな生活を送っていた。しかし自治政府の独裁・強権政治と腐敗が深刻化し…。25年の歳月をかけエクアクラ家の人々の人生をみつめた本作はガザ住民にとって「オスロ合意」とは何だったのかを問い、「ガザのパレスチナ人」と一括りにされる彼らが私たちと“同じ人間”であることを伝える。なお、エルアクラ家の人々は今回のイスラエルの軍事作戦により、消息が途絶え安否不明となっている。
第二部「民衆とハマス」(85分)
. イスラエル国家を認めず、全パレスチナの解放、難民の帰還を掲げるハマス。彼らは貧困に苦しむ家庭への食料配布や孤児の救済、女性の職業訓練、医療支援といった慈善事業と、 パレスチナ解放をめざす武装闘争の両面で民衆の支持を拡げてきた。2006年の選挙と、翌年の内戦の勝利によってハマスがガザ地区を実効支配するようになると、イスラエルは封鎖政策を強化。さらにはハマスの悪政も重なり、人びとはかつてない貧困に喘ぐことになる。絶望した住民たちの中にはイスラム教で禁止されている自殺に走る者、ガザ脱出を図る者まで続出していた。本作は後にイスラエルに暗殺されたハマスの指導者やスタッフ、戦闘員、そしてガザ住民へのインタビューを重ね、ハマスが民衆から乖離していったプロセスを追い、今のガザの惨状の根源を浮かび上がらせる。そして今回のガザ攻撃を受けた現地からの報告を元に、インフラも人間も、すべてが破壊されてしまった現在のガザの厳しい現状を伝える。
(C)DOI Toshikuni 2024
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