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魔術的リアリズムに溺れる、鮮烈の映像美!メキシコの若き巨匠の最高傑作!
【原題】Post Tenebras Lux
【監督】カルロス・レイガダス
【キャスト】アドルフォ・ヒメネス・カストロ,ナタリア・アセベド,ルートゥ・レイガダス,エレアサル・レイガダス,ウィレバルド・トーレス
2012年/メキシコ,フランス,ドイツ,オランダ/115分/フルモテルモ、コピアポア・フィルム/DCP上映
8月02日(土)〜8月08日(金) |
10:10〜12:10 |
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8月09日(土)〜8月15日(金) |
18:45〜20:40 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
メキシコのとある村。フアンは愛らしいふたりの子供と美しい妻ナタリアとともに何不自由ない恵まれた日々を送っていた。ところがある夜、赤く発光する“それ”が彼の家を訪問したときから、なにげない平和な日常が歪みはじめる。
掘ったて小屋で行われる依存症の集会、寄宿学校でのラグビーの練習風景、サウナに集まり乱交する上流階級の人々、光降り注ぐ浜辺にたたずむ成長したふたりの子供、不意に人に取りつく暴力、親戚が一堂に会する華やかなパーティー…光と闇が互いに戯れるがごとく交わる世界の断片は、1発の銃声によって新たな位相に導かれてゆく。フアンの家に現れた“それ”とはいったい何だったのか?禍をもたらす「悪魔」なのか、それともどこかに彼らを導こうとする「神」だったのか…。
「本年度もっとも興味深く、忘れがたい映画」(トロント国際映画祭)、「世界で最も革新的な映像作家の一人」(シカゴ国際映画祭)、そしてカンヌ国際映画祭にて「新しいものを提示し、シネマの改革を示す作品」と位置づけられ、見事に監督賞を受賞したカルロス・レイガダス。上映直後から強烈な個性で賛否両論を巻き起こし、ダイアン・クルーガ―やユアン・マクレガーらの審査員が選考した彼の名が授賞式で読み上げられると場内は騒然となった。
前職は弁護士という異色のキャリアの持ち主でもある若き巨匠は前作「静かな光」でカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞、東京国際映画祭でも特集上映が組まれるなど、近年“レイガダス・ブーム”を巻き起こしている。それはアレクサンドル・ソクーロフ、テレンス・マリックなどと並び評され、世界の名匠たちの軌跡をしっかりと辿りながらも、唯一無二の世界観を生みだしているからだろう。
恐れることなく人間の根源にある「欲望」をえぐり出し、独自の美学を貫いた圧倒的なエネルギーを持つ本品を観ずに、私たちは今後「映画」について語ることができるだろうか。日本で初の劇場公開となるカルロス・レイガダスによるめくるめく映像世界を、ぜひご体験下さい。
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