“魔法のメロディ”と称賛されたソウルミュージックの聖地。マッスル・ショールズに迫る音楽ドキュメンタリー。
【原題】Muscle Shoals
【監督】グレッグ・フレディ・キャマリア
【キャスト】リック・ホール,アレサ・フランクリン,ミック・ジャガー,キース・リチャーズ,ボノ
2013年/アメリカ /111分/アンプラグド/DCP上映
10月18日(土)〜10月19日(日) |
19:10〜21:00 [レイト] |
---|---|
10月20日(月)〜10月24日(金) |
17:00〜18:50 |
10月25日(土) |
18:40〜20:30 |
10月26日(日)〜10月31日(金) |
13:30〜15:20 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
2008年コロラド州ボールダーで不動産業を営むグレッグ・フレディー・キャマリアーは、幼少時代の親友がニュー・メキシコ州に引っ越すことになり、およそ3000キロの車での旅につきあうことになった。少なくとも2-3泊にはなる長旅の途中彼らはアメリカ南部を通り、そこで「マッスル・ショールズ」の看板を見かけた。アマチュア・ミュージシャンで音楽を愛していた彼らはマッスル・ショールズで作られた音楽のいくつかが自分たちのお気に入りだったことを知っており、その街に一泊することにした。
マッスル・ショールズに宿泊しながらコンピューターでいろいろ街のことを調べると、そこで生み出された音楽の歴史の素晴らしさと、その街の音楽界への影響力の巨大さに驚嘆し、グレッグはこれをドキュメンタリー映画にしようと思いつく。
彼はこれまでに2本ほど映画プロデュース(資金提供)をしたことはあったが、自分が企画からすべてを始めるのは初めてのことで、ありとあらゆることが初体験となった。
その車の旅からおよそ3年半の年月を経てこれが一本の映画となった。それが本作『黄金のメロディ~マッスル・ショールズ』だ。これはグレッグにとって監督としての初作品でもある。
ウィルソン・ピケットの「ダンス天国(Land Of 1,000 Dances)」、ステイプル・シンガーズの「アイル・テイク・ユー・ゼア」、パーシー・スレッジの「男が女を愛するとき(When A Man Loves A Woman)」、ローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」、ポール・サイモンの「コダクローム」、アリーサ・フランクリンの「アイ・ネヴァー・ラヴド・ア・マン」、クラレンス・カーターの「パッチェス」などなど。これらの大ヒット曲をすべて生み出したのがマッスル・ショールズにある録音スタジオだ。
アメリカ深南部アラバマ州にある小さな街、マッスル・ショールズ。コットン・フィールド(綿花畑)と森と川しかない、つまり何もない所に一人のミュージシャンが音楽スタジオを建てた。リック・ホールという男が1950年代後期に作った「フェイム・スタジオ」だ。このFAMEとは、フローレンス・アラバマ・ミュージック・エンタープライズの頭文字を取ったもの。そこはいつしか土地の名前で「マッスル・ショールズ・スタジオ」と呼ばれるようになった。
ここからは1960年代に入って多くのソウル、さらにカントリーのヒットが誕生。それらを受けて世界中からこのサウンドを求めてプロデューサー、ミュージシャンたちがマッスル・ショールズ詣でが始まり、「マッスル・ショールズ・サウンド」は世界的な音になっていった。
本作は2012年暮れまでに製作され、2013年1月26日、サンダンス・フィルム・フェスティヴァルでプレミア公開、さらに、2013年2月のアメリカ・コロラド州ボールダーで行われている「ボールダー・フィルム・フェスティヴァル」で堂々グランプリ(同フェスの最高賞)を獲得、一挙に注目を集めた。その後、2013年9月27日に全米で公開。これまでに69万ドルの興行収入をあげている。
グレッグ・キャマリアー監督は「僕らが目指したことは、スタジオにある物語を語らせるということだった。多くのミュージシャンたちがこれらのスタジオに光を当てて語ってくれた」という。
音楽ドキュメンタリーというカテゴリーでいえば、一番近いのが『永遠のモータウン(Standing In The Shadows Of Motown)』、また、最近だと『シュガーマン 奇跡に愛された男(Searching For Sugar Man)』、アカデミー賞ドキュメンタリー部門を獲得した『バックコーラスの歌姫たち(20 Feet From Stardom)』などが思い浮かぶが、そうした作品と並べてもひじょうに興味深い作品になっている。
月例イベント
ブログ