ラブバトル screen ジャック

公式サイト: http://www.lovebattles.net

「ポネット」から19年ー。巨匠ジャック・ドワイヨン監督最新作!

【原題】Mes seances de lutte
【監督】ジャック・ドワイヨン
【キャスト】サラ・フォレスティエ,ジェームス・ティエレ
2013年/フランス/99分/アールツーエンターテインメント/DCP上映

6月13日(土)〜6月19日(金)
18:50〜20:30
6月20日(土)〜6月26日(金)
14:50〜16:30
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,000
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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傷つけ合うほど、愛は激しく__。

『ポネット』(96)で、当時わずか5歳の少女にヴェネツィア国際映画祭女優賞をもたらした、ジャック・ドワイヨン監督。その最新作が、19年ぶりに日本公開となります。『ラブバトル』は、セザンヌの名画"La lutte d'amour(愛の闘い)"に着想を得た、原初的な愛の物語。父の葬儀のため故郷を訪れた女が、亡き父や家族との確執を抱えながら、かつて関係を持ちかけた隣人の男と言葉を越えた肉体のまじわり="格闘"を通して愛を育んでいくさまを、激しくも精緻に描いています。"愛の交歓"ともいえる格闘シーンは、すべてワンシーンワンカットの長回しで撮影されました。主演の"女"には、『パフューム ある人殺しの物語』のサラ・フォレスティエ。"男"には、チャールズ・チャップリンの実孫で舞台演出家でもある、ジェームズ・ティエレが、文字通り、体当たりの演技でドワイヨン監督の要求に応えています。


彼女(サラ・フォレスティエ)が、久々に故郷を訪れたのは、父の葬儀のためであった。葬儀を終えた彼女は隣家に足を向ける。その家には、男(ジェームス・ティエレ)がひとりで住んでいた。彼女は男に、父の遺産整理をするため、姉と共にしばらくこの地に留まると告げた。だが、男の態度は冷ややかだ。かつて、ふたりは男と女の関係になりかけたことがあった。まだ彼女がこの土地で暮らしていた頃、彼女は絶えず家族や周囲に怒りをぶつけていた。ある夜、パニック状態で駆け込んで来た彼女を男が泊めてやった。彼女は男を誘惑したが、男は受け入れることが出来なかったのだ。「君は危険人物だ。特に俺のような平穏な人間には」苦い記憶を振り返る男をよそに、彼女は笑みを残して去っていった。

一方で、彼女は、父の遺産をめぐる問題で家族との確執を抱えていた。優しかった祖父が死んだ後、父はいつも彼女に"優秀"で"最高"であることを求めた。そんな父を疎ましく思い、いつも反発してきた。家族も気性の激しい彼女をもてあましていた。彼女は、他に何もいらないからおじいちゃんが好きだったピアノが欲しいという。姉は、兄の子供が使うからと、彼女の要求を拒んだ。

その夜、彼女はふたたび男のもとを訪ねた。「私に会いたくないの? 理由を説明して。あなたと寝なかった罰?ひどいわ。赤の他人だから無視するわけ」亡き父や家族への苛立ちが、男への怒りとなって爆発する。彼女は男を挑発した。「あの夜の気分になるわ。でも寝ないわよ。用意はいい? 試してみましょうよ」彼女は、あの夜と同じように男を誘惑する。だが、それに応えようとした男を拒絶し、やがてそれは掴み合いとなった。「俺に何を期待してた? 殴り合いか?」男に彼女は答えた。「“愛の闘い”よ」
その日から、彼女は毎日のように男のもとを訪れた。互いを言葉で罵り、やがて肉体同士の“闘い”へと発展し、どちらかが力尽きるまで続く。彼女にとってその行為は、怒りや悲しみを解放するための儀式のようでもあった。回を重ねるごとに激しく、心と肉体を傷つけあうふたり。いつのまにかそれは、セックスよりも激しいエクスタシーをふたりにもたらすようになっていた。彼女と男の行き着く先に待つものとは・・・

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