<ヌーヴェル・ヴァーグSF映画対決!「トリュフォー×ゴダール」>フランスは恋愛映画だけじゃない。SF映画もスゴイ!【1週限定上映】
【原題】ALPHAVILLE
【監督】ジャン=リュック・ゴダール
【キャスト】エディ・コンスタンティーヌ,アンナ・カリーナ
1965年/フランス/99分/マーメイドフィルム/DCP上映
6月06日(土)〜6月12日(金) |
11:55〜13:35 |
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一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
仏映画の巨匠フランソワ・トリュフォーとジャン=リュック・ゴダールがSF映画に挑戦しているのをみなさんは御存知ですか?恋愛映画王国の印象が強いフランスはSFという芸術ジャンルにおいても映画史的に大きな役割を果たしています。
『月世界旅行』『海底二万里』といった小説を手がけ“SFの父”といわれるジュール・ヴェルヌ、スローモーションや多重露出等数多くの特撮技術を開発し、世界で初の映画スタジオを造った“SF映画の発明者”ジョルジュ・メリエスはともにフランス人です。
ヴェルヌの作品をもとにメリエスが監督した史上初のSF映画「月世界旅行」(1902)は20世紀初頭の観客を驚かせ、60年代にはトリュフォーやゴダールと並びクリス・マルケル(ラ・ジュテ‘62)、ロジェ・ヴァディム(バーバレラ‘67)らが特異な個性を発揮したSF作品を発表。‘70 ~‘80年は高度なSFXを駆使するハリウッド作品に押され気味となりますが、‘90年代以降バンド・デシネ(フランスのコミック)のアートワークに影響を受けたリュック・ベッソン(フィフス・エレメント‘97)、エンキ・ビラル(ティコ・ムーン‘97)、ジャン=ピエール・ジュネ(エイリアン4 ‘97)といった作家たちが登場し再び活況を呈しています。
フランスSF映画のなかで今なおファンに熱く語り継がれている「華氏451」と「アルファヴィル」。ヌーヴェル・ヴァーグで映画に革命を起こした2人の監督が作り上げた“センス・オブ・ワンダー”の世界。ぜひご堪能下さい。
「アルファビル」
人工知能アルファ60によって支配されている銀河帝国のアルファヴィルを舞台に、一切の感情を失った独裁者の娘に人間性を回復させようとする孤独な男の闘いをクールなモノクロ撮影で描いたハードボイルドSFの傑作。
アメリカのフィルム・ノワールやドイツ表現主義映画のスタイルを引用したラウル・クタールによる光と影を強調した映像、特撮を使用せず60年代パリのモダンな建築物の実景を利用して描かれた都市空間、ボルヘスのエッセイやエリュアールの詩など文学的引用の多いセリフ等ゴダールらしい実験精神にあふれたカルトな逸品。主人公レミー・コーションはゴダールお気に入りのキャラクター。「新ドイツ零年」(91)にも再登場している。
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