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橋口亮輔監督、7年ぶりの長編最新作!
【終了日:12/18】
【監督】橋口亮輔
【キャスト】篠原篤,成嶋瞳子,池田良,安藤玉恵,黒田大輔
2015年/日本/松竹ブロードキャスティング,アーク・フィルムズ/DCP
11月14日(土) |
09:30〜11:50 14:00〜16:25 |
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11月15日(日)〜11月16日(月) |
14:00〜16:25 |
11月17日(火)〜11月20日(金) |
09:30〜11:50 14:00〜16:25 |
11月21日(土)〜11月27日(金) |
13:15〜15:35 |
11月28日(土)〜12月04日(金) |
20:35〜22:55 [レイト] |
12月07日(月)〜12月11日(金) |
12:00〜14:30 |
12月12日(土)〜12月18日(金) |
11:35〜13:55 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,200 | ¥1,000 | ¥1,000 |
【理不尽なことがまかり通る世の中で、不器用に生きる恋人たち。心に傷を抱えながら、幸せを求めて彷徨いつづける彼らが見つけた、ささやかな希望の光】
通り魔殺人事件によって妻を失い、橋梁点検の仕事をしながら裁判のため奔走する男、アツシ。そりが合わない姑、自分に関心をもたない夫との平凡な暮しに突如現れた男に心が揺れ動く主婦、瞳子。親友への想いを胸に秘める同性愛者で、完璧主義のエリート弁護士、四ノ宮。不器用だがひたむきに日々を生きる3人の“恋人たち”が、もがき苦しみながらも、人と人とのつながりをとおして、ありふれた日常のかけがえのなさに気づく姿を、『ぐるりのこと。』『ハッシュ!』で知られる稀代の才能・橋口亮輔は、時折笑いをまじえながら繊細に丁寧に描きだす。どんなに絶望的な世界であっても肯定し、ささやかな希望を胸に再び歩き出す―― 滑稽で、哀しくも愛おしい彼らを見つめる橋口監督のまなざしは、どこまでもやさしく、そして、あたたかい。明日に未来を感じることすら困難な今、私たちすべての人に贈る、絶望と再生の人間ドラマの傑作が誕生した。
【淀川長治が「人間のハラワタを掴んで描く」と評した映画監督・橋口亮輔、名作『ぐるりのこと。』以来7年ぶりの長編。この映画なしに2015年は語れない!】
デビュー作『二十才の微熱』(92)を見た映画評論家の故・淀川長治氏は、橋口監督にこんなことを言ったという。「ヴィスコンティや溝口(健二)と一緒で、あなたは人間のハラワタを掴んで描く人だ」と。その言葉通り、橋口監督は、その作品において常にリアルで生々しい人間の感情を表出し、主人公(たち)の物語を描きながら、彼らの背後にある“日本の今”を映し出してきた。日本社会が大きく変質したバブル崩壊後の90年初頭から、人間の悪意が顕在化した9.11テロに至るまでの約10年を描いた前作『ぐるりのこと。』の後、震災などを経て「僕自身、信じていたものを失った。何を信じてモノ作りをしたら良いのだろう」という出口の見えないトンネルに入った橋口は、ある一つの答えにたどり着く。「そして人生は続く。それでも人は生きていく」と。そうして出来上がった7年ぶりの復活作『恋人たち』は、現代社会に生きる人びとの心にたまった澱を、彼ならではの繊細な演出で丁寧に掬いとり、その底にあるかすかな希望を浮かび上がらせた、類まれな人間ドラマとなった。社会の片隅で力づよく生きる“恋人たち”の姿は、観る者の心をわしづかみにし大きな共感を呼ぶにちがいない。
【監督自ら発掘した新人と、日本映画界が誇る個性豊かな俳優陣。作家が本当につくりたいものをつくる――「本物の映画」がここにある。】
メインとなる3人の“恋人たち”に扮するのは、監督自らがオーディションで選び彼らのキャラクターを活かしてアテ書きしたという、篠原篤、成嶋瞳子、池田良、いずれも無名の新人俳優。経験は浅いながらも、監督の期待に応え、劇中では「今、ここで生きている人」として存在し、演技以上にリアルな感情を溢れさせている。さらに新人の彼らを支えるべく、光石研、安藤玉恵、木野花、黒田大輔、山中聡、山中崇、内田慈、リリー・フランキーら、いずれも個性溢れる実力派が顔を揃え、物語をさらに豊かなものにしている。本作は、才能ある監督が「今、撮りたい」と思う題材を、新人俳優を起用して自由につくるという、“作家主義”ד俳優発掘”を理念とした松竹ブロードキャスティングによるオリジナル映画製作プロジェクトから生まれた作品。映画監督を最大限尊重し、やりたいものを形にする、監督を中心に据えた映画づくりは、昨今の商業主義とは一線を画す、作家の個性を突き詰めた“本物の映画”と言えよう。
【STORY】
東京の都心部に張り巡らされた高速道路の下。アツシ(篠原篤)が橋梁のコンクリートに耳をぴたりとつけ、ハンマーでノックしている。機械よりも正確な聴力を持つ彼の仕事は、ノック音の響きで破損場所を探し当てる橋梁点検。健康保険料も支払えないほどに貧しい生活を送る彼には、数年前に愛する妻を通り魔殺人事件で失ったという、つらく重い過去がある。
郊外に住む瞳子(成嶋瞳子)は自分に関心をもたない夫と、そりが合わない姑と3人で暮らしている。同じ弁当屋に勤めるパート仲間と共に皇族の追っかけをすることと、小説や漫画を描いたりすることだけが楽しみだ。ある日パート先にやってくる取引先の男とひょんなことから親しくなり、瞳子の平凡な毎日は刺激に満ちたものとなる。
企業を対象にした弁護士事務所に務める四ノ宮(池田良)は、エリートである自分が他者より優れていることに疑いをもたない完璧主義者。高級マンションで一緒に暮らす同性の恋人への態度も、常に威圧的だ。そんな彼には学生時代から秘かに想いを寄せている男友だちがいるが、ささいな出来事がきっかけで誤解を招いてしまう。
それぞれの“恋人たち”は、失ってはじめて「当たり前の日々」のかけがえのなさに気づいていく―― 。
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