裁かれるは善人のみ screen ジャック

公式サイト: http://bitters.co.jp/zennin/

涙も枯れ果てるー。権力をまとった陰謀か、無慈悲な神の裁きかー。
【終了日:12/4】

【原題】Leviathan
【監督】アンドレイ・ズビャギンツェフ
【キャスト】アレクセイ・セレブリャコフ,エレナ・リャドワ,ウラジーミル・ウドヴィチェンコフ,ロマン・マディアノフ,セルゲイ・ポホダーエフ
2014年/ロシア /140分/ビターズ・エンド /DCP

十分余裕をもってお座りいただけます。
11月14日(土)〜11月20日(金)
11:30〜13:55
16:40〜19:00
11月21日(土)〜11月27日(金)
09:25〜11:50
11月28日(土)〜12月04日(金)
13:15〜15:40
  一般 大専 シニア
通常 ¥1,800 ¥1,500 ¥1,000
会員 ¥1,500 ¥1,200 ¥1,000
高校生以下・しょうがい者:¥1,000
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世界中の映画祭を席巻し、圧倒し、叩きのめし、26の賞を獲得!力強い筆致で描かれる重厚で壮大な人間ドラマ。

カンヌ国際映画祭脚本賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞など多数受賞、アカデミー賞®外国語映画賞にもノミネートされ、各国の主要映画祭を席巻した『裁かれるは善人のみ』。監督は『父、帰る』で、デビュー作にしてヴェネチア国際映画祭金獅子賞に輝き、続く『ヴェラの祈り』『エレナの惑い』と2作連続でカンヌ国際映画祭で賞を受賞した、世界が認めるロシアの鬼才アンドレイ・ズビャギンツェフ。ロシア北部バレンツ海に面する荒涼とした小さな町を舞台に、そこで暮らす善なる市井の人々と、権力を振りかざして土地の買収をもくろむ行政との対立を描く。そこから数珠繋ぎのように悲劇的に綻んでいく人間模様──。罪のない人に降りかかる、抗っても決して勝つことのできない非情な程の困難。秀逸な構図と、ロシアの広大で荘厳なロケーションが、人と国家と神、そして悪についての深淵で普遍的な物語を際立たせる。

【権力をまとった陰謀か、無慈悲な神の裁きか_
静かな入り江の町に人々の嘆きがこだまする。】

入り江のある小さな町。自動車修理工場を営むコーリャは、若い妻リリア、そして亡妻との間に生まれた息子ロマと共に、住み慣れた家で暮らしている。1年後に選挙を控えた強欲な市長のヴァディムは、とある計画のため権力に物をいわせ、彼らの土地を買収しようと画策する。自分の人生のすべてともいえる場所を失うことが耐えられないコーリャは、強硬策に抗うべく、友人の弁護士ディーマを頼ってモスクワから呼び寄せる。そして漸く市長の悪事の一端を掴み、明るみに出そうとするのだが……。穏やかだった海はすべてを飲み込むかの如く荒々しく姿を変え、潮が引いた海辺には、巨大なクジラの白骨が横たわる。圧倒的な自然の前で人間が非力なように、欲が肥大化した権力を前に闘うコーリャもまた、なすすべもなく打ちのめされていく。正直に生きる矮小な人間に、神は味方をするのだろうか──。

【実在の事件、数々の物書きから浮かび上がる‟義人の苦難”
難作をまとめあげた監督、キャスト、スタッフを世界が賞賛!!】

本作は、アメリカで実際に起きた土地の再開発をめぐる悲劇的な事件をベースに、無実の罪を問われて財産を奪われた男の物語「ミヒャエル・コールハースの運命」、旧約聖書「ヨブ記」、そしてトマス・ホッブズによって書かれた国家についての政治哲学書「リヴァイアサン」などから着想を得て作られた。世界のいたるところを舞台とした作品群であるにも関わらず、統一された世界観の脚本を監督と共に執筆したのは、『ヴェラの祈り』『エレナの惑い』に続き、オレグ・ネギン。人間が抱える普遍的なテーマを緻密に描き出した脚本は、第67回カンヌ国際映画祭で脚本賞に輝き、賞賛された。また、キャストには主演アレクセイ・セレブリャコフをはじめ、演技力が高く評価されている役者陣を起用。運命に翻弄される主人公の妻リリアを演じたエレナ・リャドワは、『エレナの惑い』に続いてズビャギンツェフ作品に出演、本作でロシアのアカデミー賞であるニカ賞で最優秀主演女優賞受賞を果たした。また、音楽には、『クンドゥン』(97)、『めぐりあう時間たち』(02)、『あるスキャンダルの覚え書き』(06)などの映画音楽を担当し、アカデミー賞®作曲賞に3度ノミネートされた作曲家フィリップ・グラスのオペラ「アクナーテン」の楽曲を使用。壮麗なオーケストラが本作の世界観に見事にマッチしている。

【STORY】

圧倒的な自然の前で人間が非力なように、小さな希望も打ち砕かれるのか。

ある日の明け方、静かな入り江。数々の船が朽ち果てている。長い橋のすぐ脇に立つ古ぼけた家――コーリャが祖父の代から住み続けている、温室と彼の仕事場でもあるガレージのある小さくて慎ましい居心地の良い家。
コーリャはモスクワから遠く離れた田舎町で自動車修理工として、息子のロマと若く美しい妻リリアと3人で暮らしている。ロマは継母であるリリアになかなか心を開かず口答えばかりだ。
コーリャは市を相手取り訴訟を起こしている。彼の土地を市が収用しようとしているのが不満なのだ。そのために友人の弁護士ディーマをモスクワから呼び寄せた。ヴァディム市長の悪事の証拠を掴んだディーマはこれを使って巧妙に攻めれば勝てる、と言う。
裁判。0.27ヘクタール(2700㎡)の土地を市が収用するにあたり、コーリャは土地の買い上げ金額として350万ルーブル(約760万円)を要求した。しかし、裁判所は市が提示した約64万ルーブル(約140万円)を支持した。
市長が過去にした悪事の証拠を握っていることを伝え、コーリャの家の件から手を引くように脅すディーマ。350万ルーブルを支払うことに同意させる。
ディーマが去った後に怒り狂う市長。自分の意のままに動く判事と検察官と警察官を呼びつける。ディーマが生命線を握っている状態では1年後の選挙には勝てない、ヴァディムが市長から退けば判事たちもそれぞれの地位を保つことはできない……。なんとか虫けらたちを蹴散らしたいと、考えを巡らせる。
落ち着かない市長は司祭に相談しようとする。しかし、司祭は懺悔でなければ聞きたくない、問題は自分で解決しろ、と拒絶する。心を決めるヴァディム市長。
ディーマによって、すべては解決するかに見えた。しかし、この小さな町に留まりたくないリリア、自分のすべてである町から離れたくないコーリャ。気持ちはすれ違い始める。
悪に染まってでも、目的を達成しようとする市長。少しずつ少しずつ崩れ始めた家族の均衡はこのまま保てるのだろうか……。

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