公式サイト: http://versailles-niwashi.jp
1682年フランス、世界一有名な宮殿の〈秘密〉がいま明かされる【終了日:12/18】
【原題】A Little Chaos
【監督】アラン・リックマン
【キャスト】ケイト・ウィンスレット,マティアス・スーナールツ,アラン・リックマンルイ,スタンリー・トゥッチ,ヘレン・マックロリー
2015年/イギリス /117分/KADOKAWA/DCP
12月05日(土)〜12月11日(金) |
09:35〜11:35 |
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12月12日(土)〜12月18日(金) |
11:40〜13:50 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,000 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,000 |
【ヴェルサイユ庭園で〈舞踏の間〉が生んだ愛と勇気の物語】
フランス国王ルイ14世がその絶頂期の1670年代に造営をスタートさせたヴェルサイユ宮殿。太陽王が、絶大なる栄華の象徴として、絢爛豪華な宮殿以上に膨大な血税と人力を注いだのが、水なき地に運河と優美な噴水をたたえた壮大な庭園だった。そのなかにあって、今回スポットが当てられるのが、〈ロカイユの木立〉との別名を持つ〈舞踏の間〉。音楽隊が奏でるメロディに乗り、太陽王がダンスを舞ったといわれる庭は、硅石とアフリカやマダガスカル産の貝が階段状に積み上げられ、その間を流れる水が滝を形成する野趣溢れる空間。伝統と調和を重んじるル・ノートルの幾何学的なフランス式庭園にあって、有機的色彩の強い〈舞踏の間〉が、実は女性造園家によって造られたものだったとしたら……!?
女性脚本家アリソン・ディーガンは、感性溢れる名もなき女性庭師に歴史上の人物と巧みに絡み合わせ、格式ある伝統に新風を吹き込む魅力的なヒロインの物語を誕生させた。
【‟サビーヌは、私そのもの”主演女優ケイト・ウィンスレットが惚れ込んだヒロイン】
舞台は、1682年。フランスの田園地方で、造園家という天職を見つけていたサビーヌ・ド・バラの元に、突然、ル・ノートルからの手紙が舞い込む。ヴェルサイユ造園に当たり、今謂うところのコンペ招集。鬘をつけて着飾った男性コンペティターから露骨な性差別を受けるものの、大家ル・ノートルは彼女の可能性に賭け、〈舞踏の間〉造園を任せることに。さらにサビーヌが好む“ほんの少しの無秩序(原題「A Little Chaos」)”に共鳴した師匠ル・ノートルは、やがて彼女と惹かれ合うようになり……。
過去の悲しみに溺れず、絶えず求めるものに向かって飛び込んでいく勇気と情熱によって、コンペで競ったライバルをはじめ、宮廷に生きる女性たちや太陽王ルイ14世までもの心を溶かし、身分を超えて信頼を勝ち取ってゆくサビーヌ。そんな魅力的なヒロインを演じるのは、英国出身のトップ女優ケイト・ウィンスレット。歴史的大ヒット作『タイタニック』や、アカデミー賞受賞作『愛を読むひと』など、様々なヒロインを演じてきた彼女が、ずばり「サビーヌ・ド・バラはわたしよ!」と言い切り、撮影中に第3子を妊娠していたにもかかわらず、全身全霊で演じたという。
自然に寄り添う芸術家肌のサビーヌと、伝統と調和を重んじながら、彼女との出会いによって、封じ込んでいた感性を呼び覚まされるル・ノートル。2人の運命の邂逅は、17世紀を舞台にしていながら、現代にも通じる普遍的な美しい愛のドラマを奏でることになった。
【太陽王ルイ14世を演じつつ、メガホンを取るアラン・リックマン、豹変ぶりを見せつける注目男優スーナールツ!】
実在の国王付き造園家ル・ノートル役には、エルメス2014春夏コレクションのアイコンも務めたベルギー人スター、マティアス・スーナールツ。『君と歩く世界』でセザール賞に輝いた野性的な演技から一転、物静かな思索家として登場するスーナールツの姿に驚かされることだろう。
そして太陽王ルイ14世を演じつつ、『ウィンター・ゲスト』以来、二度目の監督作として、瑞々しい愛のドラマを奏でたのは、『ハリー・ポッター』シリーズで知られる名優アラン・リックマン。ウィンスレットとは『いつか晴れた日に』以来の共演となった。その他、『プラダを着た悪魔』のスタンリー・トゥッチがルイ14世の弟オルレアン公を演じるなど、映画、舞台ともに活躍する演技派が脇を固めている。
また『エターナル・サンシャイン』等を手がけた名カメラマンが映し撮るヴェルサイユを再現した庭園や宮殿の壮麗さ。衣装のジョーン・バーギンが少ない資料からイメージを駆使して、サビーヌの判断力と決断力、そして自然を受け容れられる自信を表現するため、リネンを多用して造られたドレスの美しさ。17世紀、ルイ14世の絶頂期の贅を再現した美をご堪能あれ。
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