心優しい自転車店主が秘密を隠すために巻き起こす大騒動に、笑いと涙が溢れ出す
【終了日:2019年11/1(金)】
【原題】Raoul Taburin
【監督】ピエール・ゴドー
【キャスト】ブノワ・ポールブールド,エドゥアール・ベア,スザンヌ・クレマン,バンサン・ドゥサニア
2018年/フランス/90分/セテラ・インターナショナル/DCP
10月19日(土)〜10月25日(金) |
13:15〜14:50 |
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10月26日(土)〜11月01日(金) |
09:05〜10:40 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,100 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,100 |
【誰にでも、今さら誰にも言えない秘密がある―自分らしく生きるためのヒントが詰まった、笑いと涙の人生讃歌!】
自転車にまつわるある伝説を持つ、南仏プロヴァンスの美しい村に暮らす自転車修理工ラウル。愛する妻と子供たちにも恵まれ順風満帆に見えるが、実は誰にも言えない子どもの頃からの秘密があった。―本当は自転車に乗れない!―のだ。自転車を愛して生業にする彼にとって、それは悲しく致命的なこと。時が経つほど誰にも打ち明ける勇気がでない。ある日、村人を撮っている写真家が、ラウルが自転車に乗って坂道を下る決定的な瞬間を撮影しようと言ってきた。さぁ大変、なんとか阻止しようと試みるが…。秘密を抱えて幾年月、もしバレたら、家族の愛も村人たちの尊敬もすべて失ってしまう!? 果たして、ラウルと家族に平和は訪れる?
フランスの国民的作家にしてイラストレーター、漫画家でもあるジャン=ジャック・サンペのベストセラー「今さら言えない小さな秘密」を遂に映画化。「ニューヨーカー」や「パリ・マッチ」などで活躍し、45か国以上でその著書が翻訳されている世界的アーティストだ。『アメリ』『ロング・エンゲージメント』など、ジャン=ピエール・ジュネ監督作品のブレインとして活躍してきたギヨーム・ローランが、原作者のサンペと共に脚本を担当。人々の善意や思いやりなど、原作絵本の優しい世界観を引き継ぐと共に、オリジナルのエピソードを加え、映画ならではの胸躍るファンタジックなシーンを創り上げた。
ラウルに扮するのは、『ありふれた事件』でカンヌ国際映画祭特別ユース賞を受賞し、『ココ・アヴァン・シャネル』などでセザール賞に3度ノミネートされた名優ブノワ・ポールヴールド。近年では『神様メール』でも絶賛された。国をあげて自転車レース「トゥール・ド・フランス」に熱狂するフランスにおいて、〈自転車に乗れない〉ことがいかに致命的かを、微笑ましくも可笑しな自転車愛に満ちたエピソードと共に演じきった。ラウルの<秘密>の行方に、重要な鍵を握る妻マドレーヌには、『Mommy/マミー』などグザヴィエ・ドラン監督作品で高い評価を受けたスザンヌ・クレマン。彼もまた〈ある秘密〉を抱えた写真家のフィグーニュには、『モリエール 恋こそ喜劇』のエドゥアール・ベール。ラウルと友情を築いていく様に心地よい人間味を込めた。
舞台はフランスの南、プロヴァンスのヴァントロルという村。コート・デュ・ローヌのワインで知られる大自然を背景に、ノスタルジックな気持ちを掻き立てる原作の絵本の世界のような可愛らしい町並みが再現された。ひとに愛されたいあまりに抱えてしまった秘密と、ひとはどう向き合って生きていけばいいのか?人間関係の尽きない悩みを抱えた現代の人々へ、太陽が降り注ぐような温かく、心を救う物語。
【STORY】
もし、ボールベアリングや変速機にとても詳しい人がいたら、それはきっと南フランスのサン・セロン村で自転車店を営んでいるラウル・タビュラン(ブノワ・ポールヴールド)だ。彼はものすごく評判がよく、村では自転車のことをタビュランと呼ぶほどだ。
彼は妻のマドレーヌ(スザンヌ・クレマン)と仲睦まじく暮らしている。ところが、ラウルには誰にも言えない秘密があった。本当は、補助輪なしで自転車に乗ることができないのだ!彼は子供の頃からずっとこの欠点を隠し続け、代わりに幾度となく自転車を直しつづけ、自転車修理のエースになった。時には、みんなに秘密を打ち明けようと試みたりもするのだが、いつも失敗に終わってしまうのだった。
ある日、村人たちの写真を撮っている写真家のエルヴェ・フィグーニュ(エドゥアール・ベール)がパリから村にやってきた。二人はすぐに打ちとけ合ったが、フィグーニュは村でとても有名な急斜面の山の崖からラウルが自転車で下っていく写真を撮りたいと申し出た。マドレーヌもラウルが自転車に乗っている写真が見たいと言い出す始末。ラウルは撮影の機会をなくそうと、あらゆる手段をとるのだが、ことごとくうまくいかない。そしてついに、撮影の日がやって来るのだが…。
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