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手を離したら、二度と戻らない幸せだった。
【終映日:2023年2月10日(金)】
【監督】宮川博至
【キャスト】東出昌大,三浦透子,小林薫,浅田美代子,原日出子,堀部圭亮,笠原秀幸,有香,中川晴樹,柿辰丸,根矢涼香,遠山雄,なかむらさち
2022年/日本/100分/マジックアワー/DCP
1月28日(土)〜2月03日(金) |
10:30〜12:15 |
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2月04日(土)〜2月10日(金) |
11:55〜13:45 |
一般 | 大専 | シニア | |
通常 | ¥1,800 | ¥1,500 | ¥1,200 |
会員 | ¥1,500 | ¥1,200 | ¥1,200 |
陽光あふれる瀬戸内海の小さな島。数年前の豪雨災害で妻子を失って以来、自ら孤立している漁師の憲二(東出昌大)は、疎遠の父(小林薫)に会うために来島した凛子(三浦透子)に出会う。凛子もまた、夢だった教師の仕事で挫折を味わい、進むべき道を見失っていた。
凛子は島の生活に心身を癒されていくが、憲二の過去を知って胸を痛める。最初は互いに心を閉ざしていた二人は、あたたかくてお節介な島の人々に見守られ、少しずつ打ち解けていく……。
甚大な自然災害によって、あるいは人間関係の小さな綻びによってもたらされる喪失を抱えながら、私たちはどのように生きていくのか—。悲しい出来事が起きたその場所で暮らし続けるとはどういうことなのか—。
豪雨災害からの復興が進む瀬戸内海の島を舞台に、恋人でも家族でもない一組の男女のぎこちなくもやさしい交流を通して、傷ついた心の癒しと再生を描く。
東出昌大、三浦透子、小林薫、浅田美代子—。実力派揃いのキャストが魅せるヒューマンドラマが誕生した。
広島から全国、そして世界へ
被災地出身の新鋭監督が地元の人々の経験を風化させないために映画化。
監督・脚本を手がけたのは、広島を拠点にCMディレクターとして活躍しながら、中編映画『テロルンとルンルン』(18/岡山天音主演)で国内外の映画祭と映画ファンの熱烈な支持を得た宮川博至。平成30年7月豪雨を間近で体験したことで「ここ広島で生活しているからこそ、豪雨災害をテーマに映画を作らなければならない」と決意し、初長編となる本作を作り上げた。被災した人々の想像を絶する経験や言葉にならない思いを反映した物語には、災害の記憶を風化させてはいけないというメッセージも込められている。
撮影は広島県呉市や江田島市などでオールロケを敢行。「多島美」と称される、穏やかな瀬戸内海に大小さまざまな島々が連なる情景は登場人物の心のみならず、観る者の心にもやさしく寄り添ってくれるはずだ。
*多島美(たとうび)
瀬戸内海の内海に大小の島々が並ぶ様子を形容した言葉。時間帯によってさまざまな色に輝く水面と島々のシルエットが織りなす美しい風景は古くから日本国内外の人々を魅了してきた。
*平成30年7月豪雨
2018年6月28日から7月28日にかけて西日本を中心に広範囲で発生した集中豪雨。西日本豪雨とも呼ばれる。土砂崩れや浸水が相次いだ広島県では、死亡者108名、行方不明者6名の人的被害があり、14,109戸の住宅が被害を受けた。
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