金沢のミニシアター「シネモンド」さんの料金改定


今回は趣向を変えて、映画館にまつわる記事を紹介します。
映画の料金についての内容です。

▼金沢の映画館「シネモンド」が新料金体系-高校生以下はワンコインに
http://kanazawa.keizai.biz/headline/2006/

「これまでの入場料金は、学生(大学生・高校生)=1,500円、小人(3歳~中学生)=1,000円。今回の変更で、学生=1,000円、高校生以下(3歳~高校生)=500円に値下げする。同時に、一般=1,500円、シニア(60歳以上)=1,000円だった入場料金を、一般=1,700円、シニア(同)=1,200円に値上げする。」
とのことです。

またシネモンド代表の土肥悦子さんのブログからの引用です。

「つまり、大人には申し訳ないのですが、是非ご協力ください、そして学生や高校生など、若い人たちには料金の高さというハードルをさげて観に来てほしいと願っての改定です。映画館で映画を観る体験があり、目が肥えている大人のお客様と、生まれたときにはすでにDVDやインターネットがあり、なんでも無料でダウンロードできる世代では、あまりに感覚がちがうと思うのです。 若い人たちには映画館で映画を観ることの体験をしてもらいたい。」
▼映画館の入場料を考える
http://blog.goo.ne.jp/cinemondohi/e/25b1527953ef22590d342215b7dee8c4

若い方が映画を観に来ないというのは、映画館全体の問題でもありますが、
ご存知とおり、ジャック&ベティにも大いに当てはまります。

一般・シニアの料金を上げることに、ためらいはあったはずですが、
若い方を呼ぶのをあきらめない、シネモンドさんの姿勢には考えさせられました。
もっとも、シネモンドさんは、金沢の<香林坊109>に入っているので、
若い方を呼び込むことは、より身近で、切実な課題でもあるのかもしれません。

この料金の改訂は、値下げで観に来る若い方を増やすという具体的な目標はもちろん、
改めて、「若い人に、観に来て欲しい」とメッセージを伝るための手段とも思えました。

思えば、2012年に亡くなった若松孝二監督の「キャタピラー」
「海燕ホテル・ブルー」「11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち」などは
監督の希望で、高校生以下は500円でした。
若松監督も「若い人に、観に来て欲しい」と発信しつづけた監督でした。

小林

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