古書 馬燈書房・萩野禎彬さん|4/24(土)「ブックセラーズ」上映記念トーク


4/24(土)「ブックセラーズ」上映を記念して、古書・馬燈書房の店主、萩野禎彬さんをお招きしたトークを開催しました。

これまで当館では、近隣の古書店さんと連携した企画を開催してきました。
2011年「森崎書店の日々」では近隣の古書店を網羅した「横濱下町古書店マップ」を作成。
2014年「世界一美しい本を作る男」では、<美しい本を見てまわるスタンプラリーの旅>の開催ともに、トーク<春風社・三浦衛さんに聞く「横浜で本を作る男の本作りの現場」>を開催。

これらの企画の発端は、映画館と古書店は、切っては切り離せない、という思いです。
就職で横浜に越してきた2002年、当時ジャック&ベティは別の会社が運営されており、私は普通にお客さんとして映画館に足を運んでいましたが、私にとって劇場周辺の印象は、「映画館と古本屋があり、そしていかがわしい、すばらしい街」というものでした。
古書店がなくなってしまうと、映画館として、とても困る!

トーク中に、「いま萩野さんは32歳、とすると、あと30年は古書店を続けなければいけない。そのモチベーションになるものはなんですか?」という私の質問に、萩野さんは「古書を通じて知らないことと出会えること。30年後でも、まだ知らないことと出会っているはず」といったことを仰っていました。

確かに、古書店の棚を眺めていると、「こんな本あるのか」とか「こんな世界があるんだ」ということが、過去と現在を超えて迫ってきます。そしてそれは、スクリーンを通じて映画と相対する気持ちとも似ているのかもしれないと思いました。

知らないことがあるのは、嬉しい。
と思っていたいと、40歳で改めて思った1日でした。

本トーク後、馬燈書房さんで映画関連本がたくさん売れたそうです。
足を運んでくださった皆様ありがとうございました。

P.S
そもそも萩野さんが、学生時代に古書店で働き始めたきっかけは「古本屋で働いてそう」と友人に言われたからだそうです。見た目から古書店に入った珍しいパターン(?)

小林

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